7品目:なつかしい味 ページ9
一方その頃... 秀越学園 Adam専用ルーム Noside
日「ただいま〜!」
ジ「あっおひいさんどこ行ってたんすか!撮影終わったからってフラ〜っといなくなんないでもらえます!?」
日「んもうっうるさいねジュンくん!ちゃんと打ち合わせには間に合ってるんだからなにも問題はないね!」
ジュンの苦情に対して謝罪のない正論で言い返した日和は機嫌よさそうに凪砂に近づいた
日「見て見て凪砂くん!けっこうなつかしいと思わない?思わず行ってきちゃったね!」
日和に見せられた水色の箱に凪砂は目を見開いた。凪砂自身も何度か見たことがあったからだ
凪「.....うん、なつかしいね。あそこのマスターは元気そうだった?」
日「相変わらず元気があるんだかないんだかわからない感じだったけど多分元気だね!今度「凪砂くんと行く」って約束したから行こうね!」
日和と凪砂にしかわからない会話の中、はじめてジュンは「茨早く戻ってこい...!」などと考えていた
ーーーーー
ジ「へ〜、おひいさんたちの昔の行きつけねぇ」
茨「まさかそのようなものがあったとは...!この七種茨、まだまだ閣下のことで知らないことがあるなんて情けない!」
ジ「茨気持ち悪いっすよ」
事務所との連絡関係で戻ってきた茨がいつもの語り口調で聞いたことでジュンは話の内容を理解することができた
日「ほらほら!お土産にみんなの分もプリン買ってきたから食べようね!」
茨「いえ!それなら会議の後に...」
凪「.....食べながらじゃ、ダメ?」
凪砂の一言で食べながらやることになったが地味に不満そうな茨であった
ジ「...ん、これうまいっすね」
日「うんうん!これを不味いとか言うやつがいたら見てみたい...!?」
凪「.....茨?」
日和が不自然に言葉を切ったことを不思議に思った凪砂が日和の見る方向、茨の顔を見て凪砂も驚いた
いつものわざとらしい、人当たりのよさそうな笑顔が消えて無表情で涙を流していたからだ
ジ「茨?」
茨「!あぁっすみません!少しボ〜っとしてしまいました!」
茨は「自分はなにもしていない」といった風で無意識に目元を強引に拭った
その手の中には、空になったプリンの容器が残っていた
茨「少々なつかしい味だったもので...みなさん食べ終わりましたね?それでははじめましょうか!」
そんな茨に、Edenのメンバーはなにも言えず打ち合わせを再開させるしかなかった
8品目:さっぱり冷たいシャーベット→←6品目:チーズたっぷりのキッシュ
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カトレヤ(プロフ) - ハニーさん» すみません、勉強不足でわかりません... (2018年9月24日 21時) (レス) id: e677d34591 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 海沿いの喫茶店と聞いたら真ッ先に珊瑚礁が出てきます(分かる人にはわかる) (2018年9月24日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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