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77。 ページ4

. キヨside .




「これで以上になります!すみません、遅くまで…我々は別件のミーティングがあるので、キヨさんはここまでで…」



「了解です!お疲れ様した!」



打ち合わせを終えて、ひとり会議室を出る。なんとなく編集室を覗くと、窓からAさんの姿が見えた。

それと、隣に立つ謎の男。



「誰だ?あれ」



観葉植物の影に隠れて、こっそり様子を覗き見る。Aさん、困ってる…?

てか、肩に手置いてやがる。何だあの男。


俺はすぐに彼女に電話をかけた。部屋を出ようとこちらに向かう姿を見て、なぜか反射的に隠れようとしてしまう。



「あ…も、もしもし!!はい。その件でしたら〜」



スマホの表示名と同時に俺の姿に気づいたAさんは、わざとらしく大声を出しながら俺の腕を引っ張って人気のない階段の踊り場まで連れて行った。



「大丈夫?なんか困ってるように見えたから」



「ほんっっとに助かりました…!はあ…よかった…怖かったあ」



閉じたドアに体重を預けて座り込むAさん。彼女は小さく震えているようだった。

いま事情を聞くのも酷な気がして、車で家まで送ると提案した。



「ありがとうございます…あ、でも荷物…」



「そっか。鍵渡しておくから先に車乗ってて。俺が荷物持ってくる」



そう言って編集室に戻ると、男は窓にもたれかかりながらタバコを蒸していた。



「…あの、ここ禁煙ですけど」



「これ、葉巻なんですよ」



……は?なんだこいつ。

とりあえずAさんの荷物をまとめて、男の方を一瞥する。



「あの。ひとつだけ言っておきますけど。彼女に手出すならそれなりの覚悟、しといた方がいいですよ」



「…っはぁ…あなたがAさんの彼氏?」



「……違いますけど?」



「ああ、じゃあもしかして俺ら、ナカマすかね?人のもん奪うの、楽しいっすよね」



急に和やかな笑顔を見せたかと思えば、真面目な顔になる男。相当やばいやつかもしれない…



「てめぇと一緒にすんな。」



思わず言ってしまった。ドラマのような展開に頭が追いつかない。早く車に向かおうという一心で、俺はその場を立ち去った。


殴られたりしたらどうしようかと思った…怖すぎ…




.

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設定タグ:レトルト , キヨ , 実況者   
作品ジャンル:恋愛
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- 更新待ってます> < (12月10日 0時) (レス) @page12 id: 4dd8741af5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ストーリー最高です…続き見たいです… (2023年1月18日 4時) (レス) id: d4b54274d8 (このIDを非表示/違反報告)
しょ - いつも更新楽しみにしてます!続きが気になる〜〜 (2021年11月15日 21時) (レス) @page8 id: 28681cdda9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - ヤンデレトさん…続き見たい…… (2021年11月8日 1時) (レス) @page7 id: 2c794b2e82 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇりぺ2せい - 更新待ってました、、!!いっつもドキドキしながら見てます♡胸きゅんをありがとうございます (2021年9月26日 23時) (レス) @page6 id: b8164da90d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴより | 作成日時:2021年9月8日 16時

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