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「この度は本当に、本当に申し訳ありませんでした！」
そう言って深く頭を下げる。下げてから思い出した、この国には土下座という作法があったことを…
今から土下座した方がいいのだろうか？そんなことを考えて、奥に立っているマネージャーさんの視線を盗み見る。
う…突き刺すような視線…痛すぎる。
目の前に座るヒラマチは、私が置いた手土産を覗き込んでいた。
「…これ、四川都のどら焼き…よく買えましたね。」
「平田さんがインスタに好物だとアップされてたので…！朝一番で並んできました！」
「そうですか…まあ、いいですよ。あの時のことは、お酒の席ですし。それより…葵、少し外して。」
「はい。失礼します。」
すれ違う時に軽く会釈をしたけど、無視されてしまった。心が痛い…
「…それで、キヨさんに話聞いてくれました？」
「えっ…と、話というのは…？」
「まさか記憶ないんですか？キスシーンのことです！」
言われてみれば、そんな話もされたような…気もしなくもない…
「もう…女優とかアイドル好きを公言してるのに、今が旬の売れっ子女優とのキスシーンを拒否するなんておかしいと思いません？絶対何かあるはず…」
どうやら彼女は相当気に病んでいるらしい。細かく揺れる机の原因は彼女の貧乏ゆすりだった。
「まあでも…なんとなくだけど、わたし理由わかるかもしれない」
「え？そうなんですか？」
それならなんで悩んでいるのだろうか？
難しい人だなあ、と思いながら端正なその顔立ちに見惚れていた。
「でも私、ハッキリさせたいタイプなので。連絡先教えてください。」
「え？いや、直接聞くのが1番かと…」
「はあ？…あなたの連絡先です。ていうか、人伝に連絡先を欲しがるような女じゃないですから、私。」
キスシーンを断った理由を聞く、というサブミッションでよくありそうなクエストを受注して、私はその足で事務所まで戻った。
あたらしい友だち欄でぱっと存在を放つ彼女の名前が嬉しくて、私は心躍らせていた。
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れ - 更新待ってます> < (12月10日 0時) (
レス) @page12 id: 4dd8741af5 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - ストーリー最高です…続き見たいです… (2023年1月18日 4時) (レス) id: d4b54274d8 (このIDを非表示/違反報告)
しょ - いつも更新楽しみにしてます！続きが気になる〜〜 (2021年11月15日 21時) (レス) @page8 id: 28681cdda9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - ヤンデレトさん…続き見たい…… (2021年11月8日 1時) (レス) @page7 id: 2c794b2e82 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇりぺ2せい - 更新待ってました、、！！いっつもドキドキしながら見てます♡胸きゅんをありがとうございます (2021年9月26日 23時) (レス) @page6 id: b8164da90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴより | 作成日時：2021年9月8日 16時
