印が20こ ページ21
｢あー……
昨日…？｣
自分でも嘘が下手だと思うくらい、あからさまな返事をしてしまった。
｢別に病人をいじめに来た訳じゃねえんだ。
言えねえことなら言わなくていい。｣
それを察したように、気を使ったような言葉を吐く。
かっちゃんの視線は未だ、テレビに向かっていた。
「うーん…」
私はゆっくりとソファに横たわる。
一応言った方がいいのかな。
いや、言った方がいいよね…
かっちゃんがここまで優しくしてくれてるのは私と焦凍のトラブルが元だったんだし……
ああ、違う。轟くんだった…
流石に、これ以上迷惑かけるのはなぁ。
｢ねえ、かっちゃん｣
｢なんだよ｣
バラエティ番組の賑やかな音がテレビから流れる。
｢別れたー……｣
長いため息のように、
風に吹かれるようにして言った。
｢…そうかよ｣
そう言うと、かっちゃんは少し驚いたように間を空けて返事をした。
まあ無理もないだろう。
私だって前まで別れるつもりなんて全くと言ってもいいほど無かったのだ。
過去の私も今の私を見たらきっと驚くに違いない。
｢だから、さ
かっちゃんと居る理由が無くなっちゃった。｣
まだ呂律がはっきりしない口調で、私は言った。
｢は？｣
そして心底機嫌が悪そうな声が返ってくる。
｢だって…
元々焦凍を嫉妬させようってことでかっちゃんは優しくしてくれてるんでしょー…？
なんか申し訳ないよ…｣
暑さでとろけそうだ。
最早自分がちゃんと喋れているかわからなかった。
｢お前熱で狂ってんじゃねえの。
頭冷やしやがれ｣
かっちゃんはテレビをつけっぱなしにして立ち上がり、キッチンの方へ歩いていった。
ガラッという冷凍庫を開ける音がして、また足音がこちらに近付いてくる。
｢冷た…｣
熱い体を癒すかのように、頬に冷たい感触が伝わった。
…保冷剤だ。
｢馬鹿なこと言ってんじゃねえ
俺がお前と居るのはお前の為でも半分野郎の為でも無え。
俺の為なんだよ、いい加減気付きやがれ｣
｢うん…そっか…｣
もう言葉は聞き取れたのかどうかはっきりとしない。
ただ、“喋っている”という認識しかなかった。
その為、
｢もう俺にしろよ｣
その言葉もしっかりと頭には入らなかった。
ーーーー
更新出来てなくてすいません…
体育祭と明日検定があるんです…
忙しい…っ
言い訳しときますね…
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MOMO(プロフ) - 続き楽しみです！繰り返し読んでキュンキュンしてます…更新頑張って下さい!! (2022年10月12日 22時) (
レス) @page29 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
やま - 続きめちゃくちゃ見たいです！どハマりしちゃいました…無理せず頑張って下さい！ (2021年1月23日 16時) (レス) id: 5d961f6072 (このIDを非表示/違反報告)
みさまる。(プロフ) - 続きめっちゃ読みたいです！！かっちゃん...！でも轟選んでハッピーエンドにしてほしい...！ほんっとにキュンキュンしました！更新待ってます！ (2020年10月1日 1時) (レス) id: 9f6637cdbb (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - かっつんもしょーともかっこいいいいいい、、！！！でもやっぱり最後はしょーとを選んで欲しい、、！！ (2020年5月17日 2時) (レス) id: 62739afc5d (このIDを非表示/違反報告)
パリピ - 続きが死ぬほど恋しいです！これからも頑張ってください！！ (2020年3月17日 12時) (レス) id: f872523bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：荼毘
| 作成日時：2018年9月2日 12時
