１２．家 ページ12
．
さっきまで腕の中で泣いていたAは寝てしまっていた。
泣き疲れたのだろう。
「あ。」
そこで俺は重大なミスに気づく。
「家どこか聞いてねぇ…」
病院も知らないし、今マイクに電話してもあいつももう学校にはいないだろう。
「俺の家に帰るしかないか。」
Aを起こさないようにゆっくり抱き上げて車の助手席に乗せる。
幸いにも通行人はいなかった。
こんなところ見られたら俺の人生終わる。
Aの目の周りは真っ赤になっていた。
家に着き、部屋まで抱き上げて歩く。
…軽すぎる。
とりあえずリビングのソファに寝かせておこう。
よく見ると、隈がひどい。
手も荒れていて全身の肌が白い。
ちゃんとご飯食べてるのか…？
昔から優しいAは、他人のためなら自分を犠牲にしてでも助ける。
俺の友人と重ねてしまい、涙が出そうになる。
「…多分夕飯食べてないんだろうし、作っておくか。」
徐に立ち上がり、キッチンに向かう。
「＿＿＿＿“初めての”友達、ねぇ…」
．
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ゆずな - くぅっ…天才かよ！文才が異次元レベル、、夢主ちゃんの過去とか相澤さんとの関係性とか…全てが良いですね(語彙力)続き待ってます(*^^*) (3月3日 21時) (
レス) @page50 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パイナップル | 作成日時：2022年8月17日 4時
