人 質 【4】

Ep.１５１ ページ10

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《 ───･･･ッ、あいつらの将来を、俺は、見届けることができない･･･ッ！
でもだからこそ！！ あいつらには幸せになってもらいたい･･･ッ、 》




苦しい。息ができないほど心が痛い。

もうどうしようもないことなんだって分かっていても、そんな悲しいこと言わないで、って。




《 ･･･ッ、お前に、教壇に立つ資格はない･･･！！ 》




先生は泣きながら、そう言った。




《 やめろ柊！！ 》




警察が突入してきたらしい。




《 ･･･刑事さん、あとは頼みましたよ 》




その言葉とともに、通信は切れた。




「･･･勝利だよね。
先生の言ってたジャッジ。
･･･柊一颯の、完全勝利だよね･･･！」




さくらの言葉に、ゆっくり頷いて瀬尾くんと華ちゃんの方を見た。




「瀬尾くんの気持ちを推し量ることなんてできない。
･･･でも、きっと今こそ、明日の活力に変えるときなんじゃないかな･･･？」

「瀬尾なら、･･･できる･･･ッ」




華ちゃんだって相当辛いはずなのに、泣きながら笑って瀬尾くんに言った。




「･･･お前もな、？」




2人とも、拳を合わせて笑う。

これで良かった、とは思わないけど、2人の気持ちが晴れたなら。


外では、武智先生がパトカーに乗せられていくのがみえて。




「･･･武智が犯人、ってことで、解決なんだよな」

「なのになんで解放してくれないの」

「･･･まだ、続きがある･･･」




さくらの言葉に、ほぼ全員が首を傾げた。



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