人質【4】 (ページ23)

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Ep.１６４ページ23

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《お前は間違ってる･･･。
何を企んでようが、これは立派な犯罪だ！！》

《わかってますよ！！
それでもやらなきゃいけないんです･･･！
そのために俺は、この “命” を賭けたんだ･･･！！》

残り少ない、自分の時間を使ってまでも。

やらなきゃいけない、私達に教えなきゃいけないこと。

「止めてくれてよかった･･･、
こんなになるまで戦ってる、先生の思い、ちゃんと知ってからじゃないと･･･ッ、
俺きっとまた後悔してた･･･ッ！」

先生はもう限界なんて超えてる。

本当は立ってるのもやっとなのに。

もはやきっと、意地だけで郡司さんに立ち向かってるんだ。

『･･･ッやだ、！』

思いきり、壁に叩きつけられる。

見ていられなくなって行き方もわからないのに助けにいこうと、その場を離れようとした。

「どこ行くんだよ！？」

『先生のとこ･･･ッ、
ちゃんと話せば、郡司さんわかってくれる人だからッ、
じゃないともう、本当に･･･ッ、』

1週間で、ありえないくらい痩せてしまってる。

「今行ったらお前も共犯者になっちまうんだぞ！？」

『いいよそれで！！』

「そんなのあいつが許すわけねぇだろ･･･！？」

『許されなくても怒られても、嫌われたっていいよ！！
先生が今ここで死ぬよりよっぱどまし！！』

「A、先生が･･･！！」

さくらの声に、皆を掻き分けてモニターを覗く。

そこには、床に倒れ込む先生がいて。

『嫌だ、嫌だぁ･･･ッ！！』

泣き叫ぶことしか出来ない。

『郡司さんッ、お願いだから！！！』

もう少し、もう少しだけでいいの。

あと少しだけ、時間をください。

『ッまだ、連れてかないで･･･ッ』

《･･･ゔ･･･ッ、》

心の底から叫んだ瞬間、あきらかに先生のものじゃない呻き声がきこえてきた。

「･･･ガルムフェニックスだぁ･･･ッ、！」

《 Let's think！》

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