人質【3】 (ページ45)

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Ep.１３８ページ45

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「───お前達はもう、感情に任せて過ちを犯せる歳じゃないんだよ。
それが許される歳じゃないんだよ･･･！
考えてッ、考えて考えて！！答えを出すんだよ！！
･･･だからもっと、だからもっと！！
自分の言葉に、自分の行動に！･･･責任を持てよ･･･！」

全員を見渡して、先生は叫んだ。

「･･･いいか。
お前の他愛もない言葉ひとつで、誰かを救うことが出来るかもしれない。でもその一方で、傷付く誰かがいるかもしれないってことを忘れるな。
･･･お前の言葉ひとつで！！
簡ッ単に、命を奪えるってことを忘れるな！！！」

お前らも絶対に忘れんなよ、と念を押し、先生は眼鏡を外してパソコンを開く。

「いやぁ～、お待たせしました！
皆さんのおかげで、良い授業ができましたー！
･･･けど、約束は約束です。
名乗り出なかった罰として、教室を爆破します」

先生はニコニコと教室を出て、外側から鍵を閉めた。

「は、？」

「おい、嘘だろ！？」

「おい！！なぁッ、！！」

「ぶっきー！！」

「嫌だぁ･･･ッ！！」

皆は絶望の表情で泣き叫ぶ。

「お前何してんだよ！！」

『へ、』

おもいきり甲斐に腕を引かれ、その胸に倒れ込む。

頭を守るように抱きしめられて甲斐の胸で顔面強打。

『待、･･･ゔ、･･･ぁ、』

待って、これ嘘だから。

そう言おうとしても、顔を甲斐の胸に押し付けられて息すらできない。
もごもご言ってるだけで、甲斐には何にも伝わってない。

「8時まで･･･

5！･･･4！･･･3！･･･2！･･･1！！」

──────ドォォォオオン！！！！！

『ッおぉう、！』

──────むぎゅぅぅう･･･！！

『ぐるじ･･･ッ、死ぬ、死ぬ！』

まさか別の部屋を爆破するとは思わず間抜けな声が出たと共に、思いっきり抱きしめられて絞め殺されかける。

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