人質【3】 (ページ36)

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Ep.１３０ページ36

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「次は、武智先生！」

「武智と澪奈の組み合わせって、イメージないけど」

「･･･いやいや、結構熱心に口説いてたよ！
･･･あ、いや、推薦の話ね！
スポーツ推薦で大学に行かないか、って。
まぁ結局、景山の希望する大学とは違ったからその話は流れちゃったけど」

『･･･待って、』

思わず、会話を止めた。

「どしたの？」

『･･･澪奈から聞いたっていうか･･･、詳しい話は確証がないから、ってちゃんとは聞かせてもらえなかったんだけどね。
武智先生、やたらめったら豪翔大学を推薦するって。武智先生に推薦されて豪翔に入った人達からあんまりいい噂は聞かなかったみたい』

澪奈の行きたい大学とは違ってた、っていうのは本当。

私自身推薦組でもなければ武智先生とそこまで面識があったわけでもないし。

『･･･たまたまかもしれないし、確証も証拠もないんだけどね、』

もし違ってたなら武智先生に申し訳ない。

「瀬尾も武智から推薦もらったんだよな？」

「･･･まぁ、武智は基本空回りキャラだけど、こういうことはしないんじゃないか？」

「んー、でもAの話聞いてると･･･。
･･･△ってことで、」

武智先生の顔写真の上に△印を書いたさくら。

「最後は坪井先生！」

「･･･ある意味、そいつが本命だろうな」

「ッそうなの、？
うちの水泳部を強豪校にした立役者でしょ」

里見くんの言葉に勢いよく振り返った逢沢くん。

「水泳部に聞いた方が早いんじゃね」

「･･･まぁ、性格は厳しい･･･かな」

「･･･うん、坪井先生が怖くて辞めた子は結構いると思う」

でも、性格だけで決めつけるのはなぁ･･･。

「･･･そういえば涼音も水泳部だったよね？」

諏訪ちゃんが聞いたことで、全員の視線が涼音に向いた。

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