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Ep.116 ページ22

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逢沢くんを呼び、そのカードをパソコンにセットする。

諏訪ちゃんの肩を引き寄せ、パソコンを操作した。




「・・・これは、」

「フェイク動画の顧客リストだ。
この中に、景山を陥れようとした人物がいる」




数秒画面を操作した先生は顔を上げ、今度は私の肩を抱いてパソコンの前に立たせた。




『・・・・・・・・・ッこれ、』




さくらと香帆の手を引いて、パソコンの画面を見せた。




「・・・嘘でしょ・・・?」

「────これで少しは、気持ちが変わってくれたかな」




ここから脱出したいと言っていた子達に向かって言っているんだろう。




「・・・まぁもちろん、そのリストだけじゃ証拠にはならないし、まだ背後に大きな力が働いてるかもしれない。
・・・でも、だからこそ!ここで退くわけにはいかないんだ。
・・・景山の死を、無駄にしないためにも・・・!
もう二度と、景山のような犠牲者を出さないためにも・・・!
────俺に、協力してくれないか」




言わずともがな、私は端からそのつもり。




「・・・さっき先生が言ってた、“迷って、もがいて”、・・・ダメだったとき、傷付くどころか手遅れになるんじゃないか、って。
犯罪者のレッテルを貼られて、普通の道を歩けなくなるんじゃないか、って」

「そんなことにはさせない!!
全ての責任は、俺が持つ」

「・・・口では何とでも言えるよ、」




兵頭くんの言葉に、先生は口を開いた。




「────だったら、これから証明してやる」




全員がその画面を見たことを確認して、先生は少しパソコンを操作した。


画面に映し出されたのは美術準備室のハッチ──つまり下の階の資料室の映像。




『・・・何するつもり?』




無理するんじゃないか、また倒れるんじゃないか。

そう考えたら、素直に協力することが出来なかった。




「・・・・・・わかった。なら、お前も手伝ってくれるか?」

『うん、・・・無理しないでね』

「善処する」

『約束して』




じゃなきゃ今ここで全力で止める、と半ば脅しにかかってやった。




「お前らコントかよ、」




須永くん達に笑われた。




「・・・人質として来てもらう。
だから、これ。手首に結んで」




渡されたのはネクタイ。

両腕を差し出すと、きつく結ばれた。




『・・・もう資料室のドアの前にいるんだよね』




SITかSATかSWATか。






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- いつもみてます! (2019年3月12日 15時) (レス) id: c232dbe5e9 (このIDを非表示/違反報告)
- 作者様、好きです。すこですすこ。 (2019年2月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃも | 作成日時:2019年2月17日 3時

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