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Ep.54 ページ7

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『・・・は、?』




何言ってんの、さくらなわけないじゃん。

絶対に違う。さくらは嘘をついている。


さくらではないと確信している私とは裏腹に、全員の鋭い視線がさくらに向いた。




「・・・私がやりました」




先生は、じっとさくらを見た。




「お前があの投稿を送ったのか?」

「・・・はい」





嘘だと、見抜いてる。


先生の目は、さくらを試す目だった。




「“景山、しね”、“あいつが苦しむ姿を見ると興奮する” 。“景山笑うな、キモい”、“あの女をめちゃくちゃにしてやりたい”、“景山なんて生まれてこなければ───」

「私だって言ってんだからもう良いでしょ!?」




聞きたくない、とさくらの表情が語る。




「じゃ、パスワードは?」

「・・・え、」

「SNSに登録したパスワードだよ。
それがなきゃアクセスできない。
お前が投稿者本人だって言うなら、パスワード知ってるはずだろ」




さくらではないと見抜いた先生。


もちろん犯人ではないさくらは、答えられない。

澪奈にもらったハンカチをぎゅっと握りしめ、口ごもる。




「───・・・バッカみたい」




ついに香帆が、口を開いた。




「なんでそんな嘘つくの?
皆を助けるため?だから自分が犠牲になるって?・・・笑わせんなよ」

「宇佐美さん・・・」




香帆は机に手を付き、先生に言い放った。




「・・・私だよ。私がやり逃げXでーす。
パスワードは、“kaho11815”」




香帆の言ったパスワードを、携帯に打ち込んでいく先生。




「ぴんぽーん!アクセス成功だ。
よかったなぁ、今日、君たちの中から死人は、出ない!」




場違いな明るい声で手を叩く先生。


薄々気付いてはいたものの、直接聞くと正直、キツい。
ぎゅーっと心臓が締め付けられた。




「やっぱりアンタだったんだ」

「嘘でしょ・・・?」

「そんなわけないよ・・・」




皆口々に、信じられないと呟く。




「・・・ったく、アンタが出しゃばった真似しなければ皆に死ぬまで気付かれなかったのに!!」

『・・・ッ、』





──── バシン・・・ッ!





気付けば、香帆の頬を叩いていた。







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しぃも(プロフ) - りんさん» 返信遅れて申し訳ないです。 “ しぃも ” で作者検索していただければ出てくるかと思います。 何かしらのバグが起きたらしく、なぜか私の作品じゃない扱いになっておりまして、、(笑) お手数おかけしてすみません! 目を通して頂いてありがとうございます。 (2019年4月6日 23時) (レス) id: 1ee6008b97 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 人質1が見つからないです(泣) (2019年4月3日 23時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - いつも拝見させていただいてます!字体変えたらシリアス度増し増しですね…!更新応援してますっ (2019年2月5日 8時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
saya - 続き、早く読みたいです。 応援してます (2019年2月1日 20時) (レス) id: bb5437bc9e (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - あんれぇ〜?こんな所に崇める事しか出来ないほどの最高小説があるぞぉ〜?←いやもうね、最高w凄い面白い!これからも頑張ってください! (2019年1月25日 1時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃも | 作成日時:2019年1月16日 4時

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