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Ep.94 ページ47

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「あっれー、あの子は?
緒方Aちゃんだよね、あの子いねぇじゃん!」

「・・・ッ!!
おいなにやってんだよ・・・!!」




いつの間にか、名前までバレてる。


景山が連れ去られそうになって慌てて止めようとすると、肩を押されて止められて。




「ちょちょちょ。
“ベルムズ” って知ってんだろ?
俺、そこのメンバーなんだよ」

「・・・じゃ、世話ンなってる先輩って、」

「“ベルムズ” の “K”。知ってんだろ、」




景山が、車に押し込まれそうになる。




「つーか、皆Aちゃんの方がタイプっつってたのにな〜。
あの子まじで可愛いな。
あの気だるげで緩そうな感じもすぐヤれそうじゃん?」




ちがう、緒方はそんな女じゃない。


確かに気だるげだし、話し方も態度も緩いけど、簡単に人に心を開くような奴じゃない。

俺だってまだ、心を開いてもらったとは思ってない。



薄々危険な匂いを感じ取ってはいたけどまさかここまでになるとは思ってなかったから、さすがにやばいと思った。




「・・・A、?
なんで、Aの名前が出てくるの・・・!?」




自分が攫われそうになってるっていうのに、緒方の心配をし続ける景山。


たまらず俺は、落ちてた鉄パイプを拾って振り回した。




「逃げろ!!」




この状況に怯えて足がすくむ景山に思いきり怒鳴る。




「早くしろ!!!」




慌てて走り去っていった背中を見て、無我夢中で殴り続けた。



血まみれで倒れる奴らを見ても、警察がきてもどこか冷静で。


せめて、せめて緒方だけでも無事でいてくれと願うしかなかった。






──────

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しぃも(プロフ) - りんさん» 返信遅れて申し訳ないです。 “ しぃも ” で作者検索していただければ出てくるかと思います。 何かしらのバグが起きたらしく、なぜか私の作品じゃない扱いになっておりまして、、(笑) お手数おかけしてすみません! 目を通して頂いてありがとうございます。 (2019年4月6日 23時) (レス) id: 1ee6008b97 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 人質1が見つからないです(泣) (2019年4月3日 23時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - いつも拝見させていただいてます!字体変えたらシリアス度増し増しですね…!更新応援してますっ (2019年2月5日 8時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
saya - 続き、早く読みたいです。 応援してます (2019年2月1日 20時) (レス) id: bb5437bc9e (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - あんれぇ〜?こんな所に崇める事しか出来ないほどの最高小説があるぞぉ〜?←いやもうね、最高w凄い面白い!これからも頑張ってください! (2019年1月25日 1時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃも | 作成日時:2019年1月16日 4時

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