Ep.７ ページ8
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「これから皆にチャンスを与えよう。
･･･なぜ、景山澪奈は死んでしまったのか。
その理由を夜の8時までに導き出せたら、皆をここから解放してあげよう。･･･ただし、回答は1度だけ。不正解の場合───誰か一人死んでもらう」
その瞬間、教室の空気が凍りついたのがわかった。
「何言ってんだよ･･･！」
「ねぇ冗談でしょ･･･ッ」
「本気だよ。
だってお前ら、それくらいやらなきゃ真面目に取り組まないだろ、なぁ？」
1人殺す。
ということは、罪の擦り付け合いになることは目に見えていて。
「あ、そうだ。
回答する生徒をひとり決めておこうか」
瞬間、皆あからさまに先生から目を逸らす。
私は逸らさずに、じっと先生を見つめていたからか目が合ったけれど、指名されたのは私ではなくて。
「じゃ、茅野」
「･･･え、？」
「学級委員だしちょうどいいだろ」
「ちょうどいいってなんですか･･･！？
全然ちょうどよくないです。嫌です、絶対嫌！」
あからさまに首を振って嫌がるさくら。
そりゃ嫌だろうな。
さくらは引っ込み思案な子だから、特に。
「じゃ、ギブアップする？
その場合誰か1人死んじゃうけど」
「そんな･･･」
先生の目は本気。
本当に、不正解の場合は1人殺すつもりなんだ。
「･･･ッざけんな、
こんな茶番付き合ってられっか！！」
────ガァン！！
真後ろの席の甲斐が、椅子を窓に叩きつけた。
でもそれは、その窓によって跳ね返されて。
「･･･あぁー、その窓は強化ガラスだから、割れないよ」
ため息を着くように言った先生。
･･･もし割れてたら私、ガラス丸かぶりだったんだけど。
「ふざけてないし、茶番でもない。
俺はこの半年間、この日のためだけに、過ごしてきたんだからな･･･」
この日のため“だけ”。
その部分を強調するかのように、不気味に口角だけをあげて笑った一颯先生。
「それじゃあ、皆には話し合ってもらおうか。
俺は美術室にいるから」
そう言って、回収した私達の荷物を引き摺って教室を出ていこうとする。
「･･･先生･･･！
もし、景山が自 殺した原因がこのクラスの誰かだったら、どうなるんですか･･･」
待ってました、とばかりに口角をあげる先生。
「そうだなぁ･･･。
それなりの裁きは受けてもらうかな」
生徒全員をぐるりと見渡す。
「Let's think.」
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
