Ep.４ ページ5
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「先生が、爆発させたんですか･･･？」
誰かがそうきいた。
「ピンポーン！
あ、ちなみにねぇ。その上にもまだあるよ」
まるでおもちゃかなにかがあるような言い方。
「･･･狂ってる、」
「誰か･･･、誰か助けて！」
秋庭さんがそう叫ぶ。
その後を追うように、他の子達も助けを求めて叫ぶ。
────無駄だ。
皆の必死な顔を見て、なぜか漠然とそう思った。
「むーだーだーよッ！
皆自分のことでそれどころじゃない。
さぁさ、教室に戻ろうか。･･･また爆発しないうちに」
その言葉に、皆は恐る恐る教室に戻ってくる。
「ほーら、緒方もはやく」
『･･･ッ、』
とんとん、と肩を叩かれ、我に返って自分の席についた。
先生は至って普通に、まるで授業を始めるかのようにこの学校の配置図を黒板に貼り、チョークで印をつけ始めた。
この教室と、隣の教室の間に赤い線を引いて。
爆発した教室には、バツ印。
「今の爆発で皆は、この教室と隣の美術室、そしてトイレ以外は行けなくなった。
･･･完全に退路を絶たれたことになる」
「･･･全然話についていけないんだけど」
「え、これドッキリだよね･･･？」
こんなタチの悪いドッキリ、あるわけない。
「もちろん、リアルだ。
ちなみにこの学校には、さっきみたいな爆弾が至る所に仕掛けられている」
「･･･この教室にもあるってことですか」
「･･･1、2、3。
わかったら席に着こうか」
3つ目の爆弾は、ちょうど私の真上の場所。
･･･爆発したら間違いなく死ぬ。
先生は窓から校庭を覗き、逃げ惑う生徒達を見て、笑う。
「走ってる走ってる。
もう2、3個爆発させないと緊張感出ないかと思ったけど結構皆必死に逃げてくれてるねぇ」
先生が外を見ているから、と皆は携帯を取り出し、助けを呼ぼうと連絡しようとするけれど。
「はい！！･･･携帯ストップ」
当たり前だ。
爆破までしたんだから携帯は取り上げられるに決まってる。
「これから皆の携帯と鞄、回収するから。
もし余計なことしたら───」
ばぁん、と大きな声で、隠れて携帯を操作していた西崎くんを驚かせた。
つまり、爆弾のひとつを爆破するってこと。
「それが嫌なら、この中に入れろ」
大きな袋を持って、教室中を回っていく。
「光永、2台目も」
複数持ちの子達はあるだけ全部没収されていく。
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
