Ep.２３ ページ24
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「───私は、澪奈を被写体としてしか見てなかった。
･･･先生の言う通り、澪奈が手紙を書いたのは、･･･ちゃんと意味があった」
さくらはおもむろにポケットから手紙を取り出して、読み始めた。
「“さくらとは友達になれない”･･･。
滲んでるの。なれないの文字が、澪奈の涙で滲んでるの」
心臓が鷲掴みされたようにギュッと痛んだ。
「手紙を書いたのはきっと、違うんだよって伝えたかったから。
ほんとはずっと友達だよ、って、伝えたかったから･･･。
私はそれに、気付かなかった。気付かないふりをした･･･」
さくらは涙をボロボロと流して、全てを打ち明ける。
「怖かったから。
私も澪奈みたいに、皆に無視されるのが怖かったから･･･！
･･･私は、澪奈のSOSを踏みにじった。
澪奈が自 殺したのは、私のせい」
『さくら違う･･･！』
さくらのせいなんかじゃない。
思わず立ち上がって、さくらの前に立った。
『ずっと澪奈の傍にいたのに、結局なにも出来なかったんだよ私･･･！
“大丈夫” って言った澪奈の言葉を鵜呑みにして、本当のことに気付けなかった･･･！』
「Aのせいじゃない。
Aははじめからずっと、澪奈の傍にいたから。
皆に無視されるのも恐れないで、ずっと澪奈を信じ続けたじゃん」
『信じたところで、あの子の気持ちに気付いてあげられなかったの！』
「･･･澪奈が命を絶ったのは、私のせい」
『さくら･･･！！』
「ごめん、ごめんね澪奈･･･」
“澪奈が自 殺したのは自分のせい” 。
そう思い込んださくらは、手紙に向かって謝り続ける。
私がいくら違うと言っても、さくらには届かない。
「それがお前の答えか。
お前のせいで、景山澪奈は死んだ。そうだな？」
『ちがう、』
「･･･はい、」
『さくら･･･ッ』
回答は一度だけ。
回答者はさくら。
･･････“はい” と答えたさくら。
「───残念ながら今の答えは不正解だ」
現実は、甘くなかった。
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
