【wrwrd!】糸が紡ぐ世界【男主】 (ページ8)

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7話ページ8

ci「A起きて！！シャベルの男探すんやろ！！」

バサリとはがれる布団、日の光が窓から差し込み眩しい。

me「んぅ…起きる…起きるから…」

寝起きは頭が働かない。前世から朝は苦手でよくみんなを困らせた。

ci「しゃーないな…ほらばんざい！！」

ばんざーいという声とともに服を着替えさせられる。

顔を洗って来いと洗面台に連れていかれ、水をかけられてやっと意識が覚醒してくるのだ。

me「くぁ…ねむ…チーノはなんでそんなに朝強いん…」

ci「二人とも朝弱かったら困るやろ。ほら朝ごはん。さっき市場行ってきてん。」

彼は俺が寝ている間に情報収集のために町へ繰り出していたらしい。

さすが、前世で偵察に行っていただけある。

ci「例のシャベルの男、町で評判よかったで。彼が来てくれてから治安がよくなったって。」

正義感の強いところ。あいつそっくり。

ci「それと名前わかったでシャオロンっていうらしいわ。多分町をパトロールしてるやろうって。」

シャオロン…！！よかった！！この世界にいる！ということは…みんなも…。

me「むぐっ！！ひーの！はほいほふ！」

ci「わかった！とりあえず飲み込んでからしゃべれやｗ」

口に詰め込んだパンを飲み込んで準備をする。

町に繰り出せば、目当ての男はすぐ見つけることができた。

赤いニット帽に豚のピン、オーバーオール。なにも変わらない。

me「シャオロン！！」

彼の持っているシャベルに日の光があたってキラリとひかった。