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偵察に行っていた橙からの連絡が途絶えた。
前線で戦っていた最強の黄色が倒れた。
前線で勇猛果敢に戦った水色も倒れた。
水色の傍で戦った薄紫も追うように倒れた。
最大の脅威たる黄緑も謝罪の一言と共に消えた。
後方にて支援していた青も居なくなった。
基地に攻め込まれ情報管理室にいた桃も倒れた。
敵を混乱させていた茶も倒れた。
唯一の東国の出の白も血に染まりながら倒れた。
身嗜みに人一倍気を使う緑は髪をぐしゃぐしゃにして倒れた。
珍しく基地にいた紫は大量の武器と共に倒れた。
誰よりも多く死と見つめあった浅葱も倒れた。
多くの人を斬り倒した赤は黒を守るように倒れた。
「あぁ、倒れたな……」
「……そうですね」
敵に見つからないように逃げた黒と藍。
互いに拳銃を取り出し、相手へ向ける。
「我々は荒廃と瓦礫の中から再び軍旗が立ち上がるだろう」
「ハイル・グルッペン」
拳銃を持ったまま右手で左胸を叩く。
「それでは、また、どこかで」
「ああ、また茶会でもしよう」
パンッ。
山の奥の奥地から銃声音がたった一度鳴り響いた。
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