嘘を破って【ツイステ】 (ページ26)

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「明日生きてるか分からない、起きたら死んでるかも。明日だけじゃない、この先ずっと。

だから今年が最後の誕生日かもしれない、来年を迎えられるか分からない。
だったら大事な人と一緒に過ごして、一秒でも無駄にしたくないんだ」

我儘言ってごめん、と笑う彼の表情は泣きそうで、確実な未来を約束できない、背負わされた者にしか分からない悲しみを改めて叩きつけられた気分だ

絨毯も悲しそうにだら～んと私の頭に乗っかってくる。正直ちょこっと重いけど、いいや。

さて、それを間近で見ている彼は....とジャミルをちらと見た私は慌てて口を両手で抑える

何でって、そりゃあ

「.....お前、ふざけているのか。」

「え？ふざけてなんか....」

「い～や！ふざけてる！！何が明日も分からないだ！カリム！！俺がお前をそう簡単に殺らせると思っているのか！？」

拳をわなわなさせてカリムへの怒りを叫ぶ
私はその台詞が予想出来たからこそ吹き出しそうになって慌てたのだ

絶対怒るだろうなぁ、なんて予想は当たっていたようだ。天才かもしれん。

「俺がお前を守る！だからお前は死なない！
....あんまり舐めたこと言ってると俺がお前の首を絞めるからな」

ふん！とそっぽを向く彼
お前、ツンデレ属性持ちなのか？強いな。

その言葉にぱあぁと花咲くような表情のカリム
そして笑って一言

「ありがとう！流石ジャミルだな！！」

「うるさいこの能天気ぽやぽやバカリム！！」

「えぇ、何だよそれ～？」

笑い合う関係、という訳では無いけれどこういう形があったっていいじゃないか

やっぱり相性いいよ君たち、と彼らを見て私も自然と口角があがり目を細める

碧いお月様が祝福してる今日この夜
若い命が今年も無事に成長したことに安心して優しく微笑んで、そっと夜を閉じた

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ハッピーハッピーハッピースカラビア～
幸せになってくれ、そして二人で結婚してくれ

スピーチは任せろ、挙式会場も抑えておく、ていうかこちらで全額負担しま((

　
　
　
　