碧の原因 ページ18
『これで隠してることも嘘もぜ〜んぶ無くなり
記憶保持の為に魔力を延々消費する毎日も終わり。私たちが関わっちゃいけないっていう馬鹿みたいな決まりも全部無くなった。
つまりはこれでずぅっと記録を受け継がせてきてくれた先代達にちゃんと顔向けができるって事』
「そもそも何でこんな事になってたのかすら忘れちまッたよお姉ェさん」
『あんたそこまで歳変わらねぇだろ老けんな』
こんなことって、そりゃあ国が奴 隷大国だった事も原因だし森に大魔女がいた事も原因だしシスターが家族を殺さなければ....って
そういえば、彼女の父親の話は聞いたことがないな。母と弟の事しか聞いたことがないが....
もしかしたらそいつが何らかの原因だったのかも、と考えるけど結局は行動を起こしてしまったシスターが原因である事に変わりはないのだから
いくつもの要因が重なって出来てしまった呪い
それはもう偶然、重なったのではなく必然だったのだろう
巻き込まれた側としては嬉しくない必然だが
『あと残った問題といえば両親の説得と貴族共への説明、といったところかな?
母さんは大丈夫だとしてあいつはめんどくさいなぁ』
「それもこれも姫さんが太陽にも月にもなれる、特別な存在、生まれ変わりみたいなもんだったせいでしょ
例えそれをあんたが望んでなくても、あんたが生まれてきた時点でそういう筋書きだったのかもね
自己犠牲精神に疑いも持たず自分が苦しみを我慢すれば全部丸く収まるとか思っちゃって、そういうの、前にも言ったけど大っ嫌いなんスよ?」
『自分の妹限定です』
「うわシスコンでた〜」
二人で喋りながら私はゆっくり立ち上がりネロはゆっくり歩を進めて、そろりそろり....
「おい、この暗器があちこちにぶっ刺さったままの談話室を放置していくつもりか不審者もAも」
『あらあら、病み上がりバイパーさんこんにちは
いえ別に、抜け出そうなんてそんな』
がしりと肩を掴まれて振り向かされるとつい先日どっかんしたばかりの寮母バイパーさん
せっかくのイケメソが超怖い顔ですぜ?笑って笑って
「ほぅ....今は君の方が傷が深いと思うがな」
『いだッ!いだだだだ!!!分かりましたごめんなさい今すぐにお片付け致しますのでお願いだから脇腹つつかないで!痛いから!!』
私が痛みに発狂する隙にネロはどこかに消えていて
大人しく片付けをするしかなくなってしまった
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作者名:あしな | 作成日時:2020年7月26日 17時