【h×h】ネガイ×ト×セカイ【幻影旅団】 (ページ7)

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6.蜘蛛ページ7

クロロとは特に会話もなく本拠地についた

「ここが俺達の本拠地だ」

「ここが…」

外よりは断然きれいだが、やはり廃墟ということもあり瓦礫や窓ガラスなどが散乱している

「あの扉を開ければ仲間たちがいる。まだ全員ではないがな」

あの扉の奥に旅団の人達がいると思うと気持ちが高揚した
早くみんなに会いたい、そう思う一心で私は駆け出し扉を開けた

ガチャ

急に走り出して扉を開けたからクロロは戸惑っているようだった

「おぉ……」

そこに居たのは
シャルナーク、マチ、ノブナガ、ウボォーギンだった

なんだフェイタンは居ないのか

少しがっかりして頭をガクッと下げてしまった

「団長ーこの子誰？」

その声に顔を上げて声の主を見た

シャルナークだ

近くで見たら本当に整った顔をしていた

「ちょっとそんなに見られたら困るんだけど」

つい顔が良すぎて見とれてしまっていたようだ
うん、凄く恥かしいな

「すみません、つい」

「で、団長この子どうしたの」

第一印象は最悪か
シャルナークは私に見向きもしないこれは相当心にくる

「道に迷っていたようだったから連れてきたんだ」

「…ここ道に迷って来れるとこじゃないはずだけど」

その言葉に驚いて少し動揺してしまった
やっぱり旅団の本拠地なだけに見つけづらい所にあるのか？それじゃあ最初からクロロはあれが嘘だと知ってて連れてきたんだ

これは危機だ
心做しか冷や汗が止まらない

「大丈夫？顔色が悪いみたいだけど」

クロロは心配そうに聞いてきてくれたが、口元が笑っている

「だ、大丈夫です」

動揺して凄く不自然な返事をしてしまった

「じゃあここにいる奴らを紹介するよ」

普通だったら、やったー！蜘蛛のみんなと友達になれるー！
なんて脳天気なことを考えるんだろうが
あいにく今はそんなことを言っている場合ではない
下手をすれば何をされるか分からない

今は居ないみたいだがパクノダに見られるのは確定だろう

兎に角返事をしなければ

「お願いします…」

上手く言えただろうか
心配になってチラッとクロロに視線を送る

するとニコッと笑い返してくれた

さっきまであんなにこの笑顔を疑っていたのに
この状況だとこんなにも安心するのか

まあこの状況をつくったのもクロロだが

しかしこれからの事を考えるとため息が出そうだ

こればかりはクロロのイケメンフェイスでもどうにもすることは出来ないだろう