【h×h】ネガイ×ト×セカイ【幻影旅団】 (ページ18)

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17.師匠ページ18

次の日も指定されたメニューをこなす

クロロとの訓練はキツかったが楽しかった

最初は私にナイフを持たせて1発でもクロロに当てれば合格だと言われた。だがそんな簡単に当たるはずもなく時間だけが過ぎていく

勢いよく地面を蹴って走り出しナイフをクロロの顔目掛けて振り上げる。それは意図も簡単に避けされ、ナイフは空を切った

すかさず蹴りを入れようとするが足を掴まれそのまま放り投げられた

空中で体を捻り受身をとって体制を整える

「…クロロちょっとは手加減してよ」

「これでも手加減してる方だ」

どうやらもう手加減してたみたいだ。なのに敵わない。
その瞬間Aの負けず嫌いの心に火がついた

またもやAは地面を蹴り一直線にクロロの元へと距離を詰める。だがそれを読んでいたのかクロロはA目掛けて拳を振り下ろした。間一髪でそれを避けると次は蹴りがくる。
これも避けようとしたが反応出来ずに飛ばされる

「うっ、、」

Aは仰向けになって倒れこむ

そして今度はクロロに間合いを詰められた。馬乗りにされて持っていたナイフを奪われる。まずいっと思った瞬間首元にはナイフが突きつけられていた
Aの首筋からは少し血が出てしまっている

そんなことを気にせず今にでもAに斬りかかりそうなその眼光は完全に殺る時の目だ

これ程までに人を怖いと思ったのは初めてだった

勝てるわけが無いそう思い掴まれていない方の手を挙げて言う

「参ったよ」

・

所々痣や切り傷ができているが
クロロに手当してもらい大分痛みがなくなってきた

「思ったより動けるみたいだな」

「でしょ？自分でもそう思った」

元の世界での知識が少しでも役に立っているんだろうか。それともこの体の本能的な動きなのか

「だが実力的にはまだまだだ。明日からはナイフの使い方を教えてやる」

「おっ！それは楽しみだな」

子供のように無邪気に笑う

すると頭に暖かい感覚が

前を見るとクロロが私の頭に手を伸ばしていた

「あのクロロ、何してるの？」

「…頭を撫でているだけだが？」

「いや、なんで？」

「なんとなく」

なんとなくで女の子の頭撫でるとか女慣れしすぎ

「クロロってたらしでしょ」

「…そんなことはない」

・

・

無自覚とは恐ろしいものだ