11.蜘蛛と蝶々 ページ12
心情がバレないように、落ち着いて答える
「私は普通の人間だよ笑でも本当のことを言うと気づいたらあそこにいたんだ。眠っていたのもそのせいだと思う。来た場所はここよりも遠い場所かな?」
気がついたら知らない場所にいたのも、ここよりも遠い所にいたのも本当。
でも、どこから来たのか、私が何者なのかは言えない
嘘つきは本当の事と嘘を混ぜて話す
さて、この嘘は通じるか
クロロは少し間を置いて言った
「…それは記憶喪失と言うやつか?」
やはり簡単にはいかないみたいだ
「記憶喪失…そうだね。私はここに来る前の記憶が無いんだ」
「覚えているのは、名前とここがどうゆう世界、どこから来たかくらいだよ」
決して嘘は着いていないと言うようにしっかりと答える
「じゃあAはどこから来たんだ」
んーこの質問はどうしようか
日本と言ってもいいが、この世界にはないため更に疑われるだろう。なら
「私が覚えている限りではクジラ島と言うとこだよ」
これは思い切りすぎたかと少し表情が固くなる
「クジラ島か……」
さて、次はどうでるか
クロロは悩んだ末驚くことを言い出した
「Aの事ますます気に入ったよ」
「どうゆうことかな?」
気に入ってもらえるのは嬉しいことなんだが、流れ的に急すぎて何か裏があるんじゃないかと考えてしまう
「実は俺たち幻影旅団と言う盗賊をやっているんだ」
いきなり自分たちの話をしだしたクロロ。何故今それを明かすのか不思議だった。それにマチたちも驚いているようだ
「Aも少しは気づいていたんじゃないか?」
「…まあ多少は」
本当は全部知ってるんだけどね
「これでAは本拠地の場所、俺たちが何者かなのかを知ってしまったな」
「…ん?」
嫌な予感がして冷や汗が頬をつたう
「今日からお前は俺たちの仲間だ」
ニヤッとクロロが笑いながら言った
「「「「「はぁぁぁぁぁ??!!?」」」」」
クロロ以外の全員の声が重なった
「団長!!それどうゆう事だよ!!」
1番に声を上げたのはシャルナークだった
「そのままの意味だが」
それはシャルナークに向けられた言葉のはずなのに、私にも"拒否権はない"と言われているようだった
その目の鋭さに息をのむ
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蝶はまんまと蜘蛛の糸に捕まった_____
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作者名:てん | 作成日時:2021年8月28日 22時