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one. ページ3

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side◇A





『―――どれだけの時間ヲ、無駄にしてたんだろウ…』




私立夢ノ咲学院、アイドル科校舎屋上。


この半年ですっかり伸びてしまった、自身の赤い髪は風にたなびいている。




それもそうだけド、時の経過を感じたのは2年生になった証拠である青いネクタイ。


私が最後に学校(ここ)に居たとき、ポケットに突っ込んでいたネクタイの色は赤だったのに。





『(本当に色々、失ったよネ)』



時間に限らず、大事だった友を、送ることのできたはずの青春を、アイドルとしての自分も。



『取り戻せるかなァ…』





―――いや、取り戻す(・・・・)んだ。



そのためにも、早いところ兄さんたちに会いたい。


今更なんだって、守られたくせに傷ついたふりして……なんて言われたら怖いけれど。




多分それは、ないと思うから。



数日前、私達の家の夏目の部屋で。


「学校に戻る」って夏目に伝えたときのあの言葉(返事)は、絶対に嘘じゃない。



―――【「……そっカ。きっと、じゃなく絶対に、兄さんたちは歓迎してくれるよ」】


―――【「“おかえり”って、言うはずさ」】






幼い頃から使っている変なアクセントが抜けて紡ぎ出される言葉は、魔力がこもる。

言い出しっぺでもある夏目の魔法だもン。




……魔力半分、素が出たっていうの半分だと思うけどネ♪
















だから、彼らの元へ向かおうと。

「ただいま」って言うために一歩足を踏み出したというのに。



……何でこう、予想通りに事が運ばないんだろう。






―――少し視界の先にある屋上と階下を繋ぐ扉が開き、見覚えしかない3人が姿を表した。








.



※夢主も基本的に語尾が歪みます。
ですが、心情においてすべての文でそうなるわけではございません。
作者が意図的に使用を分けています。

two.(文字数ぎりなんですごめんなさい汗)→←Prologue



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心海@ペアネ,凛音とペア画なう!(プロフ) - 柳さん» わ〜っ、嬉しいお言葉をありがとうございますっ‼最近更新できなさすぎてたんですけどやる気出てきました頑張ります笑。小説と、、結婚はできるのでしょうか…?笑 (4月10日 23時) (レス) id: 6f0bbc5a4a (このIDを非表示/違反報告)
- 雰囲気めっちゃ好きです....(涙)もう好きすぎて結婚して欲しい.....(?) (4月10日 20時) (レス) @page4 id: 0a00f70f0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りいう。 x他1人 | 作成日時:2023年9月16日 22時

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