25、お菓子好きの名探偵 ページ25
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………………………………は、少しフリーズしてしまった
ま…まじかぁ………そういえばそうだったね………
私は真顔のまま外套に入った駄菓子全てを乱歩さんに渡した。
満足そうに袋を開ける乱歩さん。
まぁ、ニコニコで嬉しそうだし…まぁ…いいかぁ……
『あの、乱歩さん』
「ん?ふぁんふぁい?」
『 …真面目な緊急事態が来そうなので、早く行きましょう』
ピタッと食べる手を止める乱歩さん。
久しぶりに綺麗な翡翠の目がこちらを覗いていた
「…ふーん、君が言うならそうなんだろう。早く行こうか」
『はい』
花札をやろうとした乱歩さんが気付くはずの中也
私のせいで狂ってしまうなんてしたく無い
早く戻って、私にも何か出来ることを
「おや、A。もう起きて大丈夫なのかい?」
『もう大丈夫です。心配かけました』
「あまり無茶をし過ぎるなよ」
『はい、ありがとうございます。社長』
皆の優しさが身に染みる……誰も、傷つけさせたく無いな
あれ、なんか忘れているような、
「A〜、もう駄菓子ないの?」
『渡した分で最後ですよ。………………まさか』
「そのまさかさ、食べちゃった」
私が半日くらいかけて食べる量はあったはずだ
その量を…あんなにあっさりと………乱歩さん、恐るべし
「しょ〜がないなぁ〜、今度からはもっと持っといてね」
『はい…気を付けておきますね』
あれ、なんで私が悪いみたいになってるの??
「じゃあさ!お詫びに花札やらない?」
『私?与謝野さんじゃなくて?』
「おやぁ、花札やるのかい?いいねえ、妾もやっていいかな?」
「じゃあ____」
急に画面を見つめて黙る乱歩さん
「どうしたんだい?」
「…社長、オフェンスを呼び戻した方がいい」
「敵か?襲撃規模は何人だ?」
「…………1人だ」
乱歩さんが社長に見せたパソコンの画面には
橙の髪、黒い帽子、黒い外套
港組織の幹部様が不敵な笑でこちらを見ていた
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月夜の浜辺(プロフ) - 頑張って下さい (2023年1月1日 0時) (レス) @page41 id: 728094f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
帽子(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/bousi08211/ (2020年7月24日 13時) (レス) id: abdb937301 (このIDを非表示/違反報告)
帽子(プロフ) - 作者です。ログイン出来なくなったので、すみません。こちらを参照して頂きたいです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/bousi08211/ (2020年7月24日 13時) (レス) id: abdb937301 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 更新待ってます、時間が空いた時にゆっくり書いてください。いつでも待ってます。 (2019年8月15日 23時) (レス) id: 1a532e4f84 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 初コメ失礼します!いつまでも待ってるので書いてください! (2019年8月15日 20時) (レス) id: dae695a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧禍 | 作成日時:2017年10月11日 0時