24、優しい姐さん ページ24
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『___、』
まだ、瞼が重たい。起きるのが億劫になる疲労感。寝てた筈なのに。
なんだか酷く悪い夢を見た気がする。
あれ、医務室で寝てた気がするのに、此処は…
「おや、やっと起きたのかえ。待ちくたびれたぞ」
『?!』
「久しいのぉ、A」
『姐…さん…?』
ガバッと起き上がり周りを見渡す
薄暗い、地下のような部屋に置かれたベットに寝ていた
「そないに急に起き上がらんでええんやよ」
『なんで…』
「折角こっち側へ来たんや、Aに会いたくてのぉ。」
姐さんが居る
そして此処は探偵事務所じゃない
『三社対立が始まった…??』
「ほぉ、もう知っておったか。ずっと寝とったから知らんかと思うてたんじゃが」
『あ…うん、まぁ』
「…………………元気だったかえ?」
『!…うん』
「色々聞きたいことがあるんじゃが…まぁ我慢しようかの」
『姐さん…』
「上手くやってそうで何よりじゃ。時間が無いのが口惜しいが仕方あるまい。それだけ確認できれば充分待っていた意味があるというもの」
『姐さんこそ、痛いところはない?もう大丈夫なの?』
「ふふ、相変わらずAは優しいの」
バタバタと誰かがかけてくる足音が聞こえた
「やぁ起きたねA!まぁこの位には起きると解っては居たんだけど皆心配してたから謝って置くといいよ」
『あ、ありがとうございます…?』
「幹部さんはもうAとの話終わったよね?じゃあちょっと借りてくよ〜?」
「あぁ、終わったが……まだAは起きたばかりじゃ。お手柔にしてやっとくれ」
「ああそれもそうだね!緊急事態なんだけどしょうがない、心掛けるよ」
「それじゃあの、A」
『はい。また、今度』
グイグイ引っ張る乱歩さんに慌てて立ち上がる
綺麗に微笑んで手を降ってくれる姐さんに私も微笑み返した
また、同盟組んだ時に、会いに行ったりしたいなぁ…
「一応言っておくと此処は地下のある数人しか知らないアジトだ。少し前に社長が襲われたから此処に立て篭もる事にした」
『なるほど…』
って事はもう場所はバレてる?
もうすぐ中也が来る…じゃあ緊急事態って…
『乱歩さん…緊急事態ってさっき…』
「ああ、あれはね」
よく見ればほっぺに何かカスをつけた乱歩さんが呑気に言う
「僕のお菓子の備蓄が尽きた。さぁそのポケットに入ったお菓子を寄越すといいよ」
『』
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月夜の浜辺(プロフ) - 頑張って下さい (2023年1月1日 0時) (レス) @page41 id: 728094f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
帽子(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/bousi08211/ (2020年7月24日 13時) (レス) id: abdb937301 (このIDを非表示/違反報告)
帽子(プロフ) - 作者です。ログイン出来なくなったので、すみません。こちらを参照して頂きたいです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/bousi08211/ (2020年7月24日 13時) (レス) id: abdb937301 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 更新待ってます、時間が空いた時にゆっくり書いてください。いつでも待ってます。 (2019年8月15日 23時) (レス) id: 1a532e4f84 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 初コメ失礼します!いつまでも待ってるので書いてください! (2019年8月15日 20時) (レス) id: dae695a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧禍 | 作成日時:2017年10月11日 0時