15、可愛いは正義だもの ページ15
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エレベーターを上って何度か会った黒服さんは、エリスちゃんと居たからか何も言われなかった。
気づけば目の前に洋風のドアが…………着いてしまった
「リンタロウー!連れてきたわよ!」
「はーい、入っていいよー」
やっぱりエリスちゃん相手だと緩いな…ゆるっゆる…セキュリティは大丈夫か…?
バタンと背後で扉が閉まる音がした
「おかえり!エリスちゃん!」
「いや、近付いて来ないでよ!気持ち悪い!」
「そんなこと言わずに〜。エリスちゃんに似合いそうなドレスを新調したのだよ!どうだい?」
「可愛いけど、嫌!助けてA〜」
『え"?』
さっと傍観していた私の影に隠れるエリスちゃん
漸く私に気付いたような森さん
「あぁ、来ていたんだったね織田くん。お久し振り」
へラリと笑って手を振られるが、冷や汗が出て来る
目が、目が…凄く…鋭く怖い。
主にエリスちゃんを匿ってる私に向けての。
羨ましい?満更でもない私も私だけど……
殺気がヤバイ…え、ココで殺されちゃう感じ?
『…はい、お久し振りですね。森さん』
「リンタロウ!中年の顔が更に酷くなってるわよ!」
「ん?あぁ…すまないすまない」
エリスちゃんのおかげで大分和らいだ…様な気がする。
取り敢えずエリスちゃんの可愛さに感謝。
「いやはや、本当に君が生きていたなんて私でも驚きを隠せないよ」
『…でしょうね』
「君を探させていた中原君だが……一寸西方の諍いの鎮圧に行っててねぇ…。残念な事に今居ないのだよ。合わせてあげたかったんだけどね」
『そうなんですか…いえ、お気になさらず』
あれ、1度私は中也と会っている…。首領に報告してないの…?
「所で君は何をしに来たんだい?私としては飛んで火にいる夏の虫__で、簡単に捕まってくれて嬉しい事この上ないのだけど、何か用があって来たんだろう?」
『ええ』
「もし君がここに来た時点で用事を達成しているなら帰ろうとするだろう…。その時は逃がしはしないけどね。逆に言うと達成するまで逃げないだろうから拘束しなかったわけだが」
ふぁ〜…、と欠伸をした後、「Aに変な事したらリンタロウとは絶交してやるからね!」と爆弾を投下し、エリスちゃんはどこかへ行ってしまって微妙な緊張感が流れている。
「一応、聞いておこうか。何しに来たんだい?」
"一応"ってことは、やっぱり森さんは気付いてるんだ。流石だなぁ…
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月夜の浜辺(プロフ) - 頑張って下さい (2023年1月1日 0時) (レス) @page41 id: 728094f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
帽子(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/bousi08211/ (2020年7月24日 13時) (レス) id: abdb937301 (このIDを非表示/違反報告)
帽子(プロフ) - 作者です。ログイン出来なくなったので、すみません。こちらを参照して頂きたいです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/bousi08211/ (2020年7月24日 13時) (レス) id: abdb937301 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 更新待ってます、時間が空いた時にゆっくり書いてください。いつでも待ってます。 (2019年8月15日 23時) (レス) id: 1a532e4f84 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 初コメ失礼します!いつまでも待ってるので書いてください! (2019年8月15日 20時) (レス) id: dae695a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧禍 | 作成日時:2017年10月11日 0時