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深夜 2:30_.





離れているのは辛い.
だけど会えばもっと辛い.





Aはリビングで考え事をしながら新曲のコンセプトを考えていた。ジョングクの事で頭がいっぱいになっていたAはただひたすらに鉛筆をコンコンと机にうつだけだった。





その時パッとテレビがついた。
そして後ろから声がした。





YG「画面の中のお前はいつも笑ってんのにな」





テレビには毎日深夜3時にながれる私のLive映像と音楽. 大きなステージで沢山のファンに囲まれて,今のわたしには似合わないキラキラした衣装で歌って踊る私の姿。





__♪

“ 私の前からいなくならないで oh Baby ”

“ あなたが私を忘れても私は忘れない Baby ”

“ たまにする連絡で会いたいと ”

“ 言ってくれなくてもそれても私は ”

“ あなたに会いに行くよ ”

___





YG「ステージに立っててもお前は心の底から笑えてないように見えるけどな」





ユンギさんの言う通り。
私は心の底から笑えてない___...





ただ歌詞の通りのままに歌って,
振り付けの通りのまま踊って,
言われた通りのままに笑顔を作っているだけの人形.





ファンのみんなはもちろん大好き,こんな私を好きになってくれてありがとう。言いきっても言い足りないくらい__...,





「ユンギさんは何のために歌って踊ってるんですか?
...そのどうしてこんなにと忙しいスケジュールに耐えて,ファンからの厳しい言葉にも,耐えることができてるんですか...?

その..わたしには分からないから..」





Aがそう聞くと,はぁ。とため息をついてソファーに座った。ユンギは少し溜めてからゆっくりと話し出した。





YG「俺は音楽が好きだから。最初はそうだったよ。
でも今は他の理由もできた..。

___ずっとあのメンバーでやっていきたい。
___armyに笑顔を届けたい。

ただそれだけだ」





.





.





私が音楽をやる理由____.

理由なんてないよ,ただオッパに会いたくて。





そう私がユンギさんに言うとユンギさんは鼻で笑って私の頭にポンっと手をのせた。





「ちゃんと理由あんじゃん」





そう言って,テレビを消してあくびをしながら自分の部屋へ戻っていった。





ただオッパに会いたくて音楽をしてるのが,理由になるのかな。オッパにも振り向いてもらえない今,私が音楽をする理由は...。





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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , K-POP   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:白うさぎ x他1人 | 作成日時:2020年3月21日 17時

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