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“ ちょっと会いたくなって ”
考えてみれば，初めてだな。
オッパが “会いたい” って私に言ってきたの...。
お互いどんなに辛くても，苦しくても絶対に “会いたい” とは言わなかった。
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JS「あら，今日は事務所に行くだけなのにオシャレしちゃって〜」
「ふふ，オッパに会いに行くんですよ」
JS「いってらっしゃい」
グクオッパに綺麗って言われたい。
あのTVで見るようなキラキラした笑顔で___，
私を見て笑ってほしいな。なんて心のどこかでそう思う自分がいた。
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ここに入ればオッパがいる...。
そう思うとドアを開けなかった。
その時後ろから声がした。
YG「ちょっとそこいいですか。...ってAか」
「あっ，ユンギさん。...ユンギさんもここへ?」
YG「俺以外のメンバーもここにいるはずだけど」
...オッパだけじゃないんだ。
1人で浮かれてたのが馬鹿みたい。
ふっとため息をついたAは自分のほっぺを軽く叩いてノックをした。
「失礼します」
...大勢人がいる中で，やっぱり私が1番に見つけたのはオッパ。
目があって少し照れたのかそっぽを向いてまた私を向くその表情は少しキラキラしてたよ。
PD「全員揃ったな。」
NJ「どうしたんですか?」
PD「実は前から考えていたBTSとAのコラボ新曲でカムバックする事を決めたんだ」
コラボ。そう聞いた時嬉しさの反面，不安もあった。
私はまだ歌う事しか知らなくて，多分今は私を好きでいてくれるファンのことより，多分オッパの事しか頭にないから...。私のファンにもBTSのファンにも申し訳ない＿＿＿＿＿，
そんな中途半端な気持ちでコラボはできない....。
そう思いオッパの顔を見ると，凄く目が輝いてた。
____________そっか。
オッパはファンが1番だったんだ。
PD「どうだね? 賛成してくれる者」
TH「俺は賛成です」
JK「僕もです」
テヒョンさんとグクオッパに続いて他のメンバーたちも「賛成です」と声をあげるなか，最後に私に視線が集まった。
「私もです」
PD「それはよかった。じゃあ今日から彼らの宿舎に住み込みで曲作りを進めてくれ」
多分この時ここにいる皆んなが，え。と声を漏らした。“住み込み”と言う言葉にナムジュンさんがPDニムに聞き返した。
NJ「え，今なんて。住み込みですか?」
PD「あぁ。何か問題でもあるのか?」
普通に答えるPDニムは多分本気だ。
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作者名：白うさぎ x他1人 | 作成日時：2020年3月21日 17時
