甲斐君の妹さん。【3年A組】

♯03　怒り ページ4

．








〈隼人〉









「廊下に出られるよ」




そうアイツに言われ、渋々、廊下に出ると


そこには目を疑う光景があった









血だまりをつくり、床に座り込んでいる


妹の姿があったからだ









　

「A！！」









急いで駆け寄った





　





「…お兄、ちゃん…」




　





意識はあったようだが完全に弱りきった姿を見て


ふつふつと怒りが込み上げてくる







　



絶対許さねぇ









柊「！A…………









どう？これで分かってもらえた？」









「先生が爆破させたんですか？」









柊「ピンポ〜ン！あっ、ちなみにね


その上にもまだあるよ」









ふざけんなよ









『こんな事の為にAは呼び出されたのか？』









柊「そんなことあるわけないだろ


Aがいるのは想定外だよ」









チッ









今すぐにでも殴りたいが、


かわされるのは目に見えている









それよりAの手当ての方が先だ









そう思いAを抱き上げようとするが









柊「触るな」









コイツのせいでそれはできなかった









『あ？』









柊「手当てなら俺がする


それが分かったらみんな教室に戻ろうか





また爆発しないうちに」









これ以上何を言っても無駄だと感じ









『コイツに手ぇだしたらただじゃ済まさねぇ』









そう釘を差して教室に戻った








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