｜前編 �� ページ37
「Aヒョンってどこにいるか知ってますか？」
近くで片付け作業をしていたメイクヌナに聞くと、どうやらスタジオ内にあるシャワー室へ向かったらしい。
そこで当時クソガキだった俺はAヒョンへのイタズラを思いつく。シャワー中のAヒョンを驚かせてやろう、と。
背後に俺が突然現れたらさすがのヒョンも驚くだろうと思った。普段からヒョンの驚く顔を見たことがなかった俺は後ろめたさより好奇心の方が勝っていた。
ただ練習生時代から俺たちには暗黙のルールがあった。それは『Aヒョンのシャワー中に誰も入ってはいけない』というものだ。
韓国では年功序列に厳しい。それは俺たちの中で一番年上なAヒョンに対しても同じだった。お風呂やトイレ、食事に関してもAヒョン優先。
だけどAヒョンから言ったわけではない。勝手に俺たちがそうしたいからそうしているだけ。
日本人であるAヒョンは「そこまで厳しくしなくていいよ」と苦笑いした記憶はまだ新しい。
ただAヒョンから一つだけお願いされたことがあった。それはお風呂やシャワーに関してはひとりでゆっくり使いたい、と。
俺たちは何の疑問も浮かべずに、今まで忠実に守ってきた。でも、たまには可愛い弟からヒョンにイタズラを仕掛けてもいいよな？
「………あらら。不用心だなあ」
使用中と書かれたシャワールーム室には簡単に侵入できた。きっとAヒョンが鍵をかけ忘れたんだろう。
「………お、いたいた」
足音を忍ばせ、ゆっくりとAヒョンに近寄る。まだ背中しか見えないが、どうやら髪の毛を洗ってるみたいだ。
よぉし、あとは俺が背後に立てば準備万端。Aヒョンが振り向くまで待とう。だらしなく口元を緩ませた俺は期待を膨らませていた。
「────……っ…！？」
だけど俺のイタズラは呆気なく失敗で終わってしまった。
思わず口から出そうになった言葉を必死に喉の奥へとねじ込む。両手で口元を押さえ、音を立てずにその場からすばやく退散した。
あまりの衝撃にAヒョンとご飯に行く約束を忘れ、俺はそのまま帰ってしまった。
＊
「──おい、ミンギュ。ちょっと来い」
それから数日後。
俺の元に不機嫌な顔をぶら下げたウジヒョンがやって来た。練習生時代の恐怖を嫌でも思い出す。
連れて来られたのはウジヒョンの作業部屋である宇宙工場だった。
「俺がお前を呼び出した理由…わかるよな？」
呼び出された理由は、自分でも分かっていた。
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矢崎(プロフ) - Kuuuさん» 書こうと思えばいくらでも書けそうなので、一旦第二章で区切りたいと思いまして…。優しいお言葉ありがとうございます😭❤︎ また機会がありましたらリクエストお待ちしております🙇🏻 (12月28日 23時) (
レス) id: 8666a8e623 (このIDを非表示/違反報告)
Kuuu(プロフ) - そうなんですね！お気になさらないでください！！完結するのは悲しいですが、最後まで頑張ってください☺️ (12月28日 21時) (レス) id: ce7cf1c692 (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - Kuuuさん» いつもご愛読ありがとうございます〜っっっ！！！とても励みになります😭😭今後も長男を温かい目で見守ってくださると幸いです。 (12月21日 15時) (レス) id: 6052659b24 (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - Kuuuさん» Kuuu様、コメントありがとうございます！！今後リクエストを再開する目処はなく、現在抱えてるリクエストで終了するつもりです。ご希望に添えず申し訳ございません🙇🏻このお話も第二章で完結する予定です🥲（続きます） (12月21日 15時) (レス) id: 6052659b24 (このIDを非表示/違反報告)
Kuuu(プロフ) - もしリクエスト再開しましたら、弟グループのTWSと絡んでみてほしいです！中華メンバーのハンジンくんで描いていただけたら嬉しいです…！気が向いた時などいつでも構いませんので、今後も更新楽しみにしております😊 (12月21日 1時) (レス) id: ce7cf1c692 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：矢崎
| 作成日時：2024年5月1日 11時
