｜飼い犬 vs 野良猫 �� ページ25
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、動画を撮り終えたA先輩は帰る準備をしていた。
「僕たちも10月にカムバするんだけど、そのとき一緒に踊ってほしいな。…だめかな？」
「………いえ、俺で良ければ。よろしくお願いします」
そんな聞き方をされて断る奴なんて居るのだろうか。そしてA先輩との約束に喜びを噛み締める。
俺たちは連絡先を交換し、そしてヒョン呼びの許可もちゃっかりもらった。
「入り口までお見送りしますよ」
「わざわざ大丈夫だよ。道は覚えてるから」
「まだAヒョンと一緒に居たいんですよ」
「はは、リノくんもそういうこと言うんだね」
冗談として受け取られたみたいだが、本気で言ったことはわざわざ口に出さないでおこう。
「………Aヒョン、」
「え、ボノナ？どうしてここに？」
A先輩と一緒に事務所から出ると、入り口付近にバーノンが佇んでいた。お互いに目を合わせると、軽くお辞儀をされたので俺も軽く頭を下げる。
「マネヒョンから聞いた。たまたまスングァニと近くまで来てたからヒョン居るかなと思って」
「そうなんだ。あれ？スングァニは？」
「あそこで買い物してる」
バーノンの指差す方には道路を挟んだ反対側のカフェで注文しているスングァンの後ろ姿を見つけた。
「そっか。これから帰るところ？」
「うん。だからヒョンと一緒に帰ろうと思って…」
たまたまにしてはタイミングが良すぎるな。もしかしたらずっとこの場で待っていたかもしれない。
「リノくん、ここまで送ってくれてありがとう。またね」
「お疲れ様でした。…A
俺の言葉を聞いたバーノンは片眉をぴくりとさせた。A先輩は「うん、僕も楽しみにしてるね」と何も知らずに笑っていた。
「………ヒョン、早くしないとスングァニが面倒臭くなるから行こう」
「はは、そうだね。あんまり待たせると怒られるもんな。急ごうか」
これ見よがしにA先輩の肩を抱き、歩き始めるバーノンは最後まで俺の目を見ていた。まるで縄張りから立ち去るまで警戒しているドーベルマンのようだ。
「………ふーん。あいつ、あんな顔できるんだ」
どんなときでも表情を崩さないクールなイメージがあったけど、あいつも人並みに嫉妬くらいはするんだな。
「あいつとなら仲良くなれそうかも」
まるで新しいおもちゃを見つけた猫は、その場で静かに笑った。今度会ったときはどう遊んでやろうかと考えながら。
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矢崎(プロフ) - Kuuuさん» 書こうと思えばいくらでも書けそうなので、一旦第二章で区切りたいと思いまして…。優しいお言葉ありがとうございます😭❤︎ また機会がありましたらリクエストお待ちしております🙇🏻 (12月28日 23時) (
レス) id: 8666a8e623 (このIDを非表示/違反報告)
Kuuu(プロフ) - そうなんですね！お気になさらないでください！！完結するのは悲しいですが、最後まで頑張ってください☺️ (12月28日 21時) (レス) id: ce7cf1c692 (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - Kuuuさん» いつもご愛読ありがとうございます〜っっっ！！！とても励みになります😭😭今後も長男を温かい目で見守ってくださると幸いです。 (12月21日 15時) (レス) id: 6052659b24 (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - Kuuuさん» Kuuu様、コメントありがとうございます！！今後リクエストを再開する目処はなく、現在抱えてるリクエストで終了するつもりです。ご希望に添えず申し訳ございません🙇🏻このお話も第二章で完結する予定です🥲（続きます） (12月21日 15時) (レス) id: 6052659b24 (このIDを非表示/違反報告)
Kuuu(プロフ) - もしリクエスト再開しましたら、弟グループのTWSと絡んでみてほしいです！中華メンバーのハンジンくんで描いていただけたら嬉しいです…！気が向いた時などいつでも構いませんので、今後も更新楽しみにしております😊 (12月21日 1時) (レス) id: ce7cf1c692 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：矢崎
| 作成日時：2024年5月1日 11時
