ピアス ページ16
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猪狩side
俺らのグループの最年少のお嬢は今年高校から卒業して校則という厳しいルールから解放された。
元々ピアスやヘアカラーなどに興味あった彼女は勿論卒業してから手を出すわけで。
今までの自分とは違う見た目に彼女は毎日楽しそうだから俺からしたら微笑ましいんだけど、そうも思わない人もいる。
『瑞稀くんいつまでそんな顔してんの』
井『髪染めるのは別にいいよ?でも、ピアスはさー。しかも軟骨まで開けてくるのは話が違うくね?』
『Aに似合ってて可愛いんだからいいんじゃない?』
井『でも、Aの身体に穴開いてるのはさ』
優『瑞稀くん、めっちゃめんどい男じゃん』
井『うるせえ』
Aのピアスにはグループ内でも派閥があって俺、優斗、はしもっちゃんは賛成派で作間がどっちかと言うと嫌だけど本人が嬉しそうだから賛成派、そして瑞稀くんが反対派。
ブーブー文句を言いながらもセブンメンと一緒にいたAを瑞稀くんの隣に座らせて、Aのピアスを触っている。
井『ねえ、今からでもこれ塞げない?』
「やだよ、せっかく病院で開けたのに」
矢『別に可愛いからいいじゃないですか』
「ほら、バナさんもこう言ってる!」
菅『琳寧も可愛いから良いと思う!』
嶺『瑞稀は誰かがAの身体に穴を開けた事実に嫉妬してるんだもんね〜?』
優『瑞稀くん、どうなの〜?!』
井『うるせえ!黙れ!』
『あらら、逆ギレ瑞稀くんになってる』
あの可愛い顔でプンスカ怒ってる瑞稀くんとそんな瑞稀くんを弄る外野。
当の本人のAは次はどこを開けようなんて、こんぴーに相談している。
井『これからもピアス開ける時ちゃんと病院で開けること』
「許してくれるの?」
井『許してはない!だけど、まあ』
矢『結局勝者はAちゃんだ』
井『で!俺がピアスプレゼントするから、それつけて』
『瑞稀くん余裕全然無い男じゃん』
「えー、じゃあ可愛いピアス選んでね?」
井『そんなの当たり前』
俺らの末っ子お嬢のピアス事件はこれにて一件落着したみたい。
瑞稀くんは早速ピアスをスマホで調べまくってるし。
『A、良かったな』
「ほんとやで、ピアスバチバチにしたいからさ〜」
嶺『Aのファーストピアスは俺が開けたなんて知ったら瑞稀激おこだろうね?』
井『あぁ?』
「ちょ、嶺亜声大きいって!」
嶺『え〜??』
ニヤニヤしてる確信犯嶺亜くんのせいでこの問題は一生解決しなさそうだ。
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ゆゆ - 名前が変換できないです😭 (2022年9月13日 16時) (レス) @page1 id: 3b2ac66a20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜子 | 作成日時:2022年9月11日 19時