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A side
『うわぁ…』
目の前に広がるデカくてキラキラしたビル。
パリッと決めたスーツの男の人や綺麗に着飾った女の人達がエントランスで行き来する中、パーカーにデニムと白いスニーカーという下手すれば部屋着レベルの格好で佇む私。
いやだっていつもオッパに会う時はこんな感じだったし。
そもそもこんなキラキラな場所で待ち合わせなんていつものオッパなら絶対しないして言うか皆めっちゃ見てるし怖っ
ドユン「A」
『！オッパ！ちょっと何？こんなキラキラしたとこで待ち合わせなんて！私こんな格好で来ちゃったじゃん！』
ドユン「大丈夫大丈夫、おいで」
オッパはそう言って私の手を取るとそのままキラキラなビルの中へと足を進める。
オッパもなんか高そうな服着てるから完全に場違いな私。
あぁごめんなさいそんな顔で見ないで…
『ここどこなの？』
ドユン「来週からオープンするホテルだよ、今日はオープン前のパーティーみたいなものだよ」
『…それは分かったけど…オッパがなんでここに入ってるの？仕事？』
ドユン「うんまぁそんなとこ」
煮え切らない回答だな。
どこを見てもキラキラで天井にはシャンデリア。
女の人達のヒールと男の人達の革靴の音が響いてる。
こんなアウェイな空間に長居は出来そうにもない。
ドユン「ここが俺の部屋だよ」
『俺の部屋！？部屋持ってるの！？』
ドユン「まぁね、ほら入った入った」
入れられた部屋は、客室ではないしさっきみたいなキラキラだらけの空間ではないけど、ふかふかのソファーと小さなテーブル、高そうな家具がズラリと並ぶ部屋だった。
ドユン「今お茶入れるから適当に座って？」
『あ…うん』
見た目通りのふっかふかのソファーに腰を下ろす。
一体なんだってオッパはこんなとんでもないホテルに自分の部屋なんて持ってるのか。
ドユン「はい」
『ありがとう』
出されたのは私の大好きなアップルティー。
しかも私が好きなお店の茶葉を使ってくれていた。
ドユン「結婚…のことだよね？」
『うん。まずはおめでとう、聞いた時ビックリしたよ』
ドユン「言うタイミング無くて言うの遅くなってごめん」
『大丈夫！ところで相手の方はパティシエさんとか？』
ドユン「ううん」
あぁ、何でそんなに困ったような顔で笑うの？
結婚前だから幸せそうにでもしててくれれば、私の胸はきっとここまで苦しくないのに。
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よん(プロフ) - 素敵な作品で一気に読んでしまいました！更新楽しみにしています！！ (4月2日 18時) (
レス) @page34 id: 17dcf2bc33 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - 更新楽しみにしてます！！ (12月2日 0時) (レス) @page34 id: 70f217a4be (このIDを非表示/違反報告)
犬飼いたい(プロフ) - 更新ぜひ..！！よろしくお願いします！！ (8月8日 0時) (レス) @page34 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 続きが気になりすぎます！！更新楽しみにしてます (7月27日 21時) (レス) @page34 id: 697dde3f4a (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 一気見してもうハラハラして次が待てませんんんん！うそです、無理しないでゆっくりでいいので更新待ってます！ (7月2日 4時) (レス) @page34 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2022年9月24日 20時
