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WN side
WN「何してるの？それ」
『…メイク道具の使い方と誰にどんな風に使うのかメモってます』
へぇ…メイクさんはそういうのも勉強しなきゃダメなんだ…
てっきり天性の感覚でやってるのかと思ってたけど奥が深いんだなぁ…
WN「ペクさんって俺らのことオッパとか呼ばないよね」
『…必要を感じないし、一定の距離感保っておきたいので』
WN「それはあれ？そこら辺の女とは一緒にしないでよ的な？」
『？私もそこら辺の女ですけど』
少しカマをかけたつもりが、本人には通じなかったらしい。
むしろ「何言ってんだこいつ」みたいな目で見られた。
WN「手強いね、ペクさん」
『ありがとうございます』
多分俺たちの会話は成立してるようでしてない。でもこんな意味の無い時間というものもなんだかんだ楽しい。
ペクさんも反応が何かと顔に出てるから面白い。
『ウォヌさんやっぱり寝た方がいいですよ』
WN「大丈夫」
とは言いつつも、ペクさんの声のトーンとか話し方が妙に眠気を誘う。
『さっきからすごく眠そうですけど…』
WN「眠い」
『じゃあ仮眠室戻って寝て下さい』
WN「…うん」
必要以上に話さないけど、問いかければしっかり返事はしてくれる。
静かな部屋に響く、ペクさんがペンを走らせる音と少しうるさいエアコンの音。
『はぁ…ウォヌさん、何時に起こせばいいですか』
WN「7時」
微睡みの中、かすかに聞こえる心地いい声にそう返すと何かに包まれるような温かい感覚。
そっとそれに触れてみると、フワフワしているからきっとペクさんがブランケットをかけてくれたんだろう。
甘すぎないほんのりとしたいい香りが鼻腔を掠める。
WN「…寝そう…」
『ちゃんと起こすので寝ていいですよ』
普段なら新しいメイクの人と2人っきりになんてなったらいけない。
何考えてるか分からないし、危ないし。
でもペクさん相手には、いつも働くはずの危険信号がどうにも機能しないらしい。
WN「…A」
『…何ですか』
なんとなく呼んでみた。
上から聞こえる少し呆れたような声に何故か少し笑みが漏れる。
WN「これからそう呼んでみようかなって」
チラッとAの方に視線を移すと、驚いたような顔でこちらを向いて固まっている。
WN「何照れてるの」
『…やっぱりウォヌさんとジョシュアさん同族だ』(ﾎﾞｿｯ)
やっぱり面白い人だなぁ…と思いながら重くなる瞼をそっと閉じた。
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ソア - とっても面白いです。ありがとうございます (7月7日 6時) (
レス) id: 5500a8d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 麗さん» お返事が遅くなってごめんなさい…執筆が遅すぎて完結タグが付いてしまいましたが、まだ続きます(；；) (2022年7月13日 15時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
麗 - もう更新はされないのでしょうか、、 (2022年6月18日 17時) (レス) @page49 id: 7bfaeb6c17 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - koro39さん» 数ある作品から選んでいただき、ありがとうございます！続編に続きますのでまたよろしくお願いします！ありがとうございます(^^) (2022年4月6日 8時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 千笑さん» 遅くなって申し訳ありません！そう言っていただけると本当に嬉しいです(；▽；)ありがとうございます、頑張ります！ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年3月16日 23時
