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A side
「いいよー！今回は儚い感じね！そうそう、ディエイトくん最高だねー！」
この監督、業界では厳しくて不機嫌な日しかないなんて噂らしいけど今日の監督はノリノリだった。
嬉しそうに写真をパシャパシャ撮っていく。
それをボーッと眺めていると、スアオンニが横で真剣な顔で撮影を見ていた。
『…オンニ、すごい集中力』
スア「ん？あぁ、誰のメイクがどんな風に落ちてるか確認して改善していかなきゃな〜って」ﾆｺｯ
私たちの休憩時間でもある時間を、オンニはしっかり有効活用してるのに何も考えずにボーッとしてた自分が途端に恥ずかしくなる。
『私本当に今何も考えずにボーッとしてた…』
スア「え！？いいよ、Aはただ休憩しててよw」
『ううん、私も頑張る』
私より多忙なオンニにばかり負担かけるなんて、助っ人の意味が無い。
オンニはなぜかこちらを見て優しく微笑んだ。
スア「何かあった？A、今日は少しスッキリした顔してる」
ジョンハンさんのこと話してもいいのか…？
いやでも、ジョンハンさんはあそこまでオンニに好意があるんだからもしかしたら恋愛感情抱いてる可能性もあるし…いらぬ誤解を与えてオンニとジョンハンさんとの邪魔はしちゃいけない。
『ちょっと悩みが解決して…あ、でも全然メイク関係じゃなくてあの自分の問題だから！』
スア「アンタ本当に優しいね、大丈夫だよ誤解してないから！」ﾆｺｯ
優しいのはスアオンニの方だ。
私なんか微塵も優しくない。いつもどこか他人任せで、ズルいから人に嫌われないように自分の気持ちは何も曝け出さない。
だから他人に寄り添って、自分の意見もしっかり出せるオンニが羨ましくて憧れで…
スア「あ、そうだ！今日ねドユンがここに来るんだって」
オンニの言葉に、身体が甘い刺激を帯びたようにブルっとした。
大好きなその名前を聞くだけで、胸が踊る。
そんな私はまるで飼い主を見た飼い犬のような気分。
単純な自分に笑ってしまいそうになる。
『オッパが…？』
スア「って言っても、ここの下の階で新作品評会？があるからここには来ないけどね。でも折角だし私もハリンちゃんも居るし少しだけ抜けてドユンに会ってきな？」
嬉しいオンニの言葉に、助っ人失格と分かっていながらも頷いてしまう私。
"ドユンオッパに会える"
それだけで私は午前の仕事をノリノリでやり切った。
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ソア - とっても面白いです。ありがとうございます (7月7日 6時) (
レス) id: 5500a8d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 麗さん» お返事が遅くなってごめんなさい…執筆が遅すぎて完結タグが付いてしまいましたが、まだ続きます(；；) (2022年7月13日 15時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
麗 - もう更新はされないのでしょうか、、 (2022年6月18日 17時) (レス) @page49 id: 7bfaeb6c17 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - koro39さん» 数ある作品から選んでいただき、ありがとうございます！続編に続きますのでまたよろしくお願いします！ありがとうございます(^^) (2022年4月6日 8時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 千笑さん» 遅くなって申し訳ありません！そう言っていただけると本当に嬉しいです(；▽；)ありがとうございます、頑張ります！ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年3月16日 23時
