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『あ、そこ曲がったらすぐだからここで降ろして』
そう言うと、止まるバイク。
なんかずっとバイク乗ってたから降りたら変な感じするなぁ
『えっと…送ってくれてありがと。じゃあね』
そう言って角を曲がろうと足を踏み出した瞬間、パシッと掴まれる腕。
掴んだのはやはり一人しかいなくて
JH「…これからも、たまに会える？」
"関わっちゃいけない"
昼間のいつもおちゃらけてるヨヌの本気で心配した顔が浮かぶ。
親友を心配させたくないのに、私は彼の言葉に少なからず頷いてしまいたくなるんだ。
掴まれた腕。
強くない力なのに、まるで"離さない"とでも言われてるかのような重み。
彼の冷たい手は私を縛り付けるらしい。手枷にも似たその感覚に何故か私は心臓が高鳴ってしまう。
『…わ、分かんない』
JH「なんで？今日楽しくなかった？」
『楽しかった…楽しかったけど…それだけで正反対の世界に住むアンタと一緒に居ていい理由にはならない気がする』
JH「一緒に居ることに理由なんか要らない」
冷たい手が私の頬を包み込む。
綺麗なその顔と、全てを見透かしてでもいるような何も映していないその瞳に見つめられると私はやはり弱くなってしまう。
縁を切らなきゃ…
切らなきゃいけないのに…
JH「頷いてよ、A」
脳に響く、甘ったるい声。
私の名を呼ぶその声の甘さに胸焼けしてしまいそうだ。
JH「A」
嫌だ
やめて
私の名前を呼ばないで
そんな切なそうな表情で呼ばないで…
JH「何が怖いの？」
『…アンタに関わったら、怖いじゃん。喧嘩とか…色々』
JH「守るよ、Aのことは全力でオレが守ってあげる」
安心して？とでも言うようにサラりと頬を撫でる手に、擽ったさにも似た何かが自分の中で沸き上がってくる。
こんな時、恋愛経験の疎い自分がすごく嫌いだ。
JH「真っ赤じゃん、顔」
『なっ…』
だ、だってあんな少女漫画みたいなクサイセリフ言われるの初めてだし、しかもこんなイケメンに言われたんじゃあ顔が赤くなってもおかしくないだろ！
JH「じゃ、そろそろ遅いし帰る」
『えっちょ…』
JH「またね、A」
結局私の返事なんか聞かずに、また彼は私に"またね"と言った。
縁切れなかった…ごめん、ヨヌ…
脳内でヨヌに謝罪をしながらも、心のどこかではまた彼に会えることを楽しみにしている自分も居るから怖いんだ。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
