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『目にゴミ入っただけ。泣いてない』
JH「この状況で嘘つくのは頭悪い」
『嘘じゃないし』
内心困惑と緊張で心臓バクバクながらも、私は鍛え抜いた表情筋を解き放ち、無で質問に答えた。
ウォヌのお菓子を食べてしまった時にせめてもの反省の意を見せるために習得した技がこんな場で使えるなんて思いもしなかった。
JH「スンチョルからカトク来てたけど。俺が他の女と居たからAが泣いてるって」
『は！？！？』
なんてこったいスンチョルさん！？
こんな所で謎のどんでん返しなんていらないのに何余計なことしてくれちゃってんだ！？
モテるかもなんて思った私が間違いだ。奴はかなりの意地悪なのかもしれない…
JH「嫌だったんだ、俺が他の女と歩いてたら」
『いや…違…』
JH「真っ赤じゃん、顔」
彼はそう言っていつかのように、その白い手を私の頬に滑らせた。
少し冷たい手。
いや、私の顔が熱いから彼の手を冷たく感じるのか…
JH「俺もAがあのウォヌって男と買い物してるの嫌だ」
『分かったって…』
本当にこの人はズルい。
視線も手も何もかも甘さを含んで、それがまるで毒のように私を痺れさせる。
ハニに見つめられると、脳が麻痺したかのようになるんだ。
JH「俺さ、嫉妬されるのも縛られるのも嫌い」
『…』
分かってた。
でもいざ本人からそう告げられるとやっぱり痛い。
痛くて痛くて仕方ない。
これでもう終わりか…
短かったなぁ…ひと夏の恋だとしても、流石にファミレスでフラれるのは呆気ない気がするけど取り返しがつかないくらい彼に溺れる前に彼から離れられるなら、良かったのかもしれない。
JH「特定の女子に会いたいなんて思ったことも無い」
スっと体を上げたハニ。
私も机の下から解放されてソファーに座り直す。
目を見て話したいのに、これから告げられるであろう別れの言葉が怖くて仕方ない。
最後はせめてサッパリとしてたいから泣くな。
泣くな…泣くな…
JH「でも…なんでこっち見ないの」
『諸事情』
JH「…いいからこっち見て」
容赦なく頬を親指と中指で押された挙句、無理矢理顔をハニの方にクイッと引っ張られる。
嫌でも合う視線と、心做しかいつもより穏やかな笑顔がそこにある。
あぁ、嫌だ。
この人から離れたくない。
『ごめん…』
JH「ん？」
『…八つ当たりしてごめん』
足掻きたい。
もうとっくに、彼が居ない日に耐えられなくなってしまってるんだから
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
