58 鬼ごっこー2ー ページ22
言われた通り、夜、ポートマフィア本部に行けば、夜景を見下ろしながら高そうな椅子に座り、にこりと気味の悪い笑みを浮かべる森さんの姿。
「よく来てくれたね、Aちゃん」
「早くこの件を片付けたいからよ。」
示された椅子に腰掛け、向かいにいる森さんを見据える。
「いつ見ても綺麗な瞳だ…エリスちゃんと一緒にドレスでも「着ません。」そんなぁ…」
目の前に紅茶の入ったティーカップが置かれた。
黒い皮の手袋が森さんの方のティーカップに紅茶を注ぐ。
「手ぶらできたというのに、随分警戒されていますね」
「幹部クラスの中で最弱と言われていたとは言えど、君はイタリアンマフィアボンゴレの暗殺部隊の幹部だからね。念の為だよ」
森さんから僅かに滲み出る殺気に、怯みそうになる。
森さんの隣には中也、その奥には紅葉の姐さん、黒蜥蜴も出入り口付近で警備。
厳重すぎるくらいだ。
「さて、君との契約についてだ」
一つ、ポートマフィアで受けた仕事内容は内部の人間にも話してはいけない
二つ、内容によっては受け付けない。それを決めるのは私、九条Aだ。
三つ、上記の条件、破られた時、同盟を破棄したと見なす
「この三つの条件、何でも屋を辞めた今、この条件は保てなくなった。私からボンゴレに貴方達ポートマフィアに手は出せないよう、掛け合いましょう。貴方には恩がありますから」
仕事しながら必死に考えたシナリオを話す。
上手くいけば、この場から逃げ切れる。
「私からであれば余程のことがない限り、却下される事はでしょう「しかし、君は知りすぎた、我々の事を」
森さんの言葉に一瞬驚いたが、予想していない訳では無い。
「私がそう簡単に外部へ情報を漏らすとでも?」
「そうは思わないが…君は今や敵対していた武装探偵社の一員だからね」
可能性はあるだろう?とメスの背を指で撫でながら述べる森さん。
「君が"ポートマフィアに入るのなら"なんの問題もないのだけどね?」
「それに素直に頷くとでも?」
にこり、と笑っていえば場の空気が一気に冷え込む。
「君の力は、この世界で使われるべき力だと、思うのだけどね。」
深紅の瞳が私を捉える。
何かが私の中で切れた。
「私の力の使い道は私が一番よく知ってるわ。ポートマフィアの情報は口外しないことを約束する、今日はもう失礼させてもらうわ」
席を立てば一斉に銃火器が向けられた。
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さにー☆彡(プロフ) - 霧島沙羅さん» そんな昔のものまで見てくださるとは……! 嬉しいです!! こちらこそ楽しんでかけました、ありがとうございました!!これからも応援しております! (2018年7月1日 23時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
霧島沙羅(プロフ) - さにー☆彡さん» もちろんです!必ず読ませていただきます!ワンピの夢も面白そうでしたし全力で読ませて頂きますね!ありがとうございます!大切に保管し、使用させて頂きますね、本当にありがとうございました! (2018年7月1日 23時) (レス) id: d11fd893a6 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 霧島沙羅さん» はい! もし良ければご覧になって頂けると嬉しいななんて← ありがとうございます!! こんなイラストで良ければ、ぜひ好きなようにお使い下さい!! (2018年7月1日 22時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
霧島沙羅(プロフ) - さにー☆彡さん» そうだったんですね!こちらこそありがとうございます!拝見させて頂きました!どちらも可愛くて語彙力が消えていく..!どちらも紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?!私だけ知っているのが勿体なくて、皆様にもさにー☆彡様の素敵なイラストを見て頂きたいのです! (2018年7月1日 22時) (レス) id: d11fd893a6 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 霧島沙羅さん» ほんとに描いてて楽しかったです! 私も一作品文スト×REBORN書いたので、もうテンション上がってしまいまして← ありがとうございました!! (2018年6月29日 20時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧島沙羅 | 作成日時:2018年3月4日 20時