ピンチ ページ19
.
『 ん、 』
カーテンから差し込む光での心地よい目覚めに、思わずんーっ!と腕を伸ばす。
…………なんか、寒ない?
布団の中を覗けばどうやら下は異常なし。
上は何故だか身につけているのは下着だけ。
酔って脱いだんかな?とかアホなことを考えながら横を向いた。
『 ……?? 』
ぱちくりと瞬きを繰り返すが変わらない光景。
…………あー、まだ寝ぼけとんのかな。
なんか見たことあるイケメン居るんやけど。
………………………。
『 え!!?なんで、え、?! 』
私の大声に反応した目の前の彼はモゾモゾと動き出す
。
「 ん、まだ……待って 」
体を布団の中で引き寄せられたことによりお互いの素肌が触れ合って、鳥肌が立つのが分かった。
………………す、素肌が、触れ合って?
『 っ?!?!!!!!? 』
こんなんパンクしてまう。
落ち着けって私。
んーと、一旦整理しよか。焦ったら負けや。
…………………私達何があった??
昨日のこと、全く覚えてへん。
まあとりあえず小瀧くん起こさんと始まらんし………
『 おおお起きて、小瀧くん! 』
「 ん〜………、何?
あ、おはよう。Aさん 」
うーわ、朝っぱらからなんなんその爽やかスマイルは、眩しすぎるて。
『 これってどういう状況なん、 』
「 …………Aさん、えろいな 」
『 怒るよ? 』
寝惚けながらごめんなさいっ、と謝る彼だが絶対に反省なんかしていないだろう。
現に何やら満足そうな顔でこちらを見ている。そんな見ても顔綺麗やなってことぐらいしか思わんて。
『 正直に言うて欲しいんやけど、何があったん? 』
「 聞きたいですか? 」
『 そりゃあもちろ………やっぱええわ 』
なにそのにやけ面。
何かを企んでいそうな彼を見て速攻で断った。
え、これ、もしかしなくて、
私、高校生相手にやっちゃったやつ?????
.
1838人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むんく 。 | 作成日時:2019年8月15日 15時