検索窓
今日:7 hit、昨日:35 hit、合計:57,618 hit

ページ46

空き缶を詰めたゴミ袋の口をきゅっと結び、キッチンの隅に置く。


部屋に残ったのは、さっきまでの喧騒が嘘みたいな静けさと、ほのかに漂うアルコールの匂い。


クプスの肩に頭を預け、ジョンハンはもう完全に夢の中だった。


「静かになったと思ったら、寝たのね」


「急にきたみたい。このまま部屋に連れてくよ」


「よろしく」

 
「シュアはどうするの?」


「……あの子は、どうせしばらく寝ないでしょ。少し相手してから寝かせるよ」


「面倒な方押し付けてごめんな」


「ジョンハンが落ちなかったら、そっちの方が面倒だからいいよ。クプスは賭けに勝ったみたいだしね」


「それもそうだ。おやすみ、主人公」


「はーい。おやすみ」


短い会話を交わし、クプスは眠るジョンハンを抱え上げてリビングを後にした。


扉が閉まる音が、やけに遠く感じる。

 
私はソファの方へ視線を移した。


そこにいたジョシュアは、背もたれにだらりと身を預け、腕を組んだままこちらを見ている。


完全に“置いていかれました”と言わんばかりの表情で。


「……なに、その顔」


声をかけると、彼は少しだけ唇を尖らせた。


「主人公、ぼくのこと忘れてたでしょ」


「忘れてないよ。放置してただけ」


「ひどい」


酔っているくせに、拗ね方だけは妙に可愛い。


思わずため息が漏れる。


「ほら。水、もう一杯飲んで」


差し出したグラスを、


ジョシュアは素直に受け取らず、


じっと私を見上げた。


「……主人公が、そばにいてくれるなら飲む」


「条件付きなんだ」


「うん」


仕方なく隣に腰を下ろすと、満足そうに彼は水を飲み干した。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
324人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , 紅二点
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:チューペット | 作成日時:2025年12月8日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。