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空き缶を詰めたゴミ袋の口をきゅっと結び、キッチンの隅に置く。
部屋に残ったのは、さっきまでの喧騒が嘘みたいな静けさと、ほのかに漂うアルコールの匂い。
クプスの肩に頭を預け、ジョンハンはもう完全に夢の中だった。
「静かになったと思ったら、寝たのね」
「急にきたみたい。このまま部屋に連れてくよ」
「よろしく」
「シュアはどうするの?」
「……あの子は、どうせしばらく寝ないでしょ。少し相手してから寝かせるよ」
「面倒な方押し付けてごめんな」
「ジョンハンが落ちなかったら、そっちの方が面倒だからいいよ。クプスは賭けに勝ったみたいだしね」
「それもそうだ。おやすみ、主人公」
「はーい。おやすみ」
短い会話を交わし、クプスは眠るジョンハンを抱え上げてリビングを後にした。
扉が閉まる音が、やけに遠く感じる。
私はソファの方へ視線を移した。
そこにいたジョシュアは、背もたれにだらりと身を預け、腕を組んだままこちらを見ている。
完全に“置いていかれました”と言わんばかりの表情で。
「……なに、その顔」
声をかけると、彼は少しだけ唇を尖らせた。
「主人公、ぼくのこと忘れてたでしょ」
「忘れてないよ。放置してただけ」
「ひどい」
酔っているくせに、拗ね方だけは妙に可愛い。
思わずため息が漏れる。
「ほら。水、もう一杯飲んで」
差し出したグラスを、
ジョシュアは素直に受け取らず、
じっと私を見上げた。
「……主人公が、そばにいてくれるなら飲む」
「条件付きなんだ」
「うん」
仕方なく隣に腰を下ろすと、満足そうに彼は水を飲み干した。
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作者名:チューペット | 作成日時:2025年12月8日 14時


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