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「……はい、今の見た?Carat。見たよね?」
「は?何が」
「今、完全に“心配してる彼氏”みたいな言い方したよね?顔触ってたよね?」
「……してないけど?」
「いやしたよ?自覚ない系のデレだったよ今」
「してないって言ってるじゃん」
耳まで赤いのを、本人だけが気づいていない。
もちろんCaratは見逃さない。
ー赤い赤い赤いwwー
ー耳まで真っ赤だよハニさんwwwー
ーデレ否定してるの可愛いー
ー主人公が1番気づいてるのおもろいwー
追い詰められた猫のように、ジョンハンは顔をそむけた。
「……もう終了。今日はもう終わり」
「え!?待ってよ、今いいとこなのに!」
「やめる。これ以上喋ったら、主人公が調子に乗るから」
「調子に…のってないし?」
「のる。確実にのる。はい、終了」
一方的に締めようとするジョンハンに、主人公は堪えきれず笑い声を漏らした。
「でも今日のジョンハン、珍しく優しかったからな〜。Caratみんな録画しとくように」
「やめろほんとやめろ。切る。バイバイ」
「バイバイって言いながら切らないの可愛いんだけど?」
「……っ、バイバイ!!!!」
最後はまるで照れ隠しの怒鳴り声みたいな「バイバイ」で配信は強制的に途切れた。
そして——
画面が真っ黒になった瞬間、コメント欄は祭りのように沸き上がる。
ー神回wwwwー
ーデレ→即終了の流れ完璧すぎるー
ー今後語り継がれる伝説のウィバラ爆誕ー
ーこの2人の関係性ほんと最高ー
――そしてこのウィバラは、
後日Caratたちの間で “伝説の回” として語り継がれることになる。
ジョンハンが無自覚に見せた優しさも、
主人公のツッコミと照れた反応も、
すべてが完璧美で、二人の関係性がぎゅっと詰まった数十分。
配信が終わったあとも、タイムラインにはしばらく余韻が残り続けた。
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作者名:チューペット | 作成日時:2025年12月8日 14時


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