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昨日提出予定だった紙を忘れた俺は、今日朝一で保健室に提出しに向かった。
すると中に入るとそこに居たのは保健の先生ではなくA。
具合が悪い、ではないらしいAは
確かに具合が悪そうというよりは落ち込んでいるように見えた。
「A、なんかあった？」
もしかしたら余計なお世話かもしれない。
でも、人に話すことでAの心が少しでも楽になるかもしれない。
というのは綺麗事で、心の何処かで俺だけを頼って欲しい。弱みを見せるのは俺だけにして欲しい。なんて思ってしまっている自分がいる。
「なんか…んー、まぁ？」
「なにさ、俺には言えないの？」
「……そういう訳でもないんだけど」
「言ってみ」
「これ言うの、大我だけだからね」
きっと無意識なんだろうけど、こうやって期待させる事言うから、Aは。
「って事があってね、はるが怒ってるの」
「へぇ」
話を聞くところによると、なかなかに俺が戦犯をかましている気がする。
けど、そこまで怒るか？
喧嘩になるほどの事なのか？
…女の子って難しい。
「大丈夫だよ大我、正直私もなんでここまで怒られてるか分かってないから(笑)」
落ち込んでるのかと思えば案外ケロッとしているA。
「んー、とりあえず俺からも謝る…かな。
Aだけ怒られるのは違うでしょ」
「いや、いいよ。
大我が謝ったら謝ったでもっと大変な事になるかもしれないし」
「まぁ…そっか」
とはいえずっとこのままなのもAが可哀想。
どうしたらいいんだろう。
「話聞いてくれただけでもスッキリしたから、ありがとう」
「ううん、むしろ話してくれてありがと」
…どうするも何も、こういうのって時間が解決するしかないよな。
それか絶縁？
いやいや、それはあまりにもAが可哀想すぎる。
どこで見かける時も一緒にいる親友同士なのに、こんな事で絶縁なんて、なんなら俺のせいじゃん。
というか、薄々思ってはいたけど工藤ってAに対して過保護すぎないか。
当の本人はどう思っているんだろう。
「んー、はぁ…どうしよう。今じゃ謝っても許して貰えないんだろうなぁ」
「もし許してくれなかったらどうするの？」
「その時は大我が私の親友になってもいいよ(笑)」
「はは、名案」
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まいやん(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しみに読ませていただいています！これからもご自身のペースで頑張ってください！ (2022年8月8日 17時) (
レス) id: 9a00c406d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年8月1日 19時
