6-22 ページ31
「折寺、ねぇ」
『まぁ、どこにでもある中学校だよね』
「卒業してから、来てないけど変わらないよ」
「そりゃ、1日で変わったらやばいでしょ」
緑谷の母校、折寺の前まで来ると校舎から私服の人たちが出てきた
「あれー、緑谷じゃん」
「え、何してんの」
「あ…」
『…？』
少しぎこちなくなる彼を見て、相手を見れば私から見たらうざい笑顔を浮かべている
どこかで見たような気がしたら、進藤の時の笑顔か
「何してんの、こんなとこで」
「あ、うん…。ちょっとね」
「キミ等、緑谷くんの友達？」
カルマが緑谷の間に割って入るようにすると、私は緑谷の腕を引っ張った
「青子、さん？」
『シーーーーーー』
カルマの影から、さらに私の後ろに隠した緑谷に口元に指を立てて静かにするように伝える
「え、お前等なに？」
「緑谷の友達」
「え、無個性の緑谷に!?」
「まっじか…。そんな奴と友達とか萎えるからやめとけって」
「無個性、ねぇ…」
チラッとカルマが緑谷を見ると、彼はなにも言い返しもせずにグッと堪えていた
「悪いんだけどさ、俺も無個性なんだよね」
「ぇ…」
「は、まじ!?」
「天然記念物的じゃん!!!」
「いやいや、絶滅危惧種とか」
…ひどい言いようだな
「…まぁ、“個性”あろうとなかろうといいんだけどさ。みんなの“個性”ってなに？」
「俺は「翼」!!」
「俺は「電撃」！」
ふーん…
『立派な“個性”じゃないか』
「うわ、美人！」
「まっじか、お前も緑谷の？」
『友達だけど、よろしくね』
2人に手を差し出すと、快く手を握ってくれたので私はニッと口角を上げた
「え、何？」
「早く逃げた方がいいよー？」
「は？ちょっ、力強っ！」
「ぬ、抜けねえ!!?」
ギリギリと手を握ってやると、彼等は涙を見せ始めた
パッと離してやると、私を睨んでくる
『ごめんごめん。私、人より力が強いんだよね。痛かった？』
「…このっ」
私に拳を向けてきた
その拳をパンッと掴み、そのまま勢いよく回してやると、彼はコンクリートに思い切り背中をぶつけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - あかねさん» 本当です…！ご指摘ありがとうございます！誤字脱字が目立ちますが、よろしくお願いします…！本当にご指摘ありがとうございます！！！ (2020年3月10日 11時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 三毛猫さん» おじさんです笑笑 これから絡んでいきますので、よろしくお願いします (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 44.45ページのところのセロ君の説明、膝じゃなくて肘からテープだと思いますよ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - なんか、おじさん気になるwww(言い方)楽しみです (2020年3月6日 20時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 三毛猫さん» ひゃーーー！ありがとうございます！！！一目惚れなんて嬉しいです！ありがとうございます！雄英での活躍とかっちゃんとの絡み、まだだ進展しませんが、よろしくお願いします！ (2020年3月5日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年3月2日 20時
