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みんなで海辺で遊び、クタクタになりながらもエースくんたちは晩ご飯の調達に森の中へと消えていった
私は先に帰って、乾いているであろう洗濯物の回収と、晩ご飯の下準備などに追われていた
「ティラ、お前タンポポがどうとか言ってたけど、タンポポ食うつもりかい?」
『タンポポは天ぷらとかにしても美味しいんです…。すごく美味しいんですよォ…』
「あんたのサバイバルは、残酷なものもありそうだね…」
ダダンさんが少し震えた声で言うので、『サバイバルは大変ですよね…』と同意した
「ティラ」
『はい?』
「服が少ないみたいだけど、大丈夫なのかい?」
『服…』
「ないなら、町に出て何か買ってくるかい?」
『…………あ、あの…』
「ん?」
『お…お願いが』
「?」
.
チョキンッ
「ホラ、これでどうだい」
『わァ!!』
ピンク色の淡いワンピースが出来上がった
“お洋服、作ってくれませんか?”
“あたしがかい?”
“お店で買うと高いって感じで…。この前、買い出しの時に服屋さんを見たんですけど、とても高くて…
だから、手作りなら長持ちもするかなって”
“そりゃァ、着る人によるだろうけど…。あんた、手作りなのが好きなのかい”
“えッ、あ…はい…。このお洋服も、お母さんがミシンで作ってくれたんです…”
「着てみな」
『はいっ!!』
ワンピースを持って部屋に行き、すぐに着替えるとダダンさんのいる部屋に向かった
『ダダンさん!!』
「おお、似合ってるじゃないか」
『えへへへ!!』
「腰のベルトも合うから、いいじゃないか」
『ありがとうございます!!』
くるっと回ってみると、ふんわりと裾が大きく広がる
「どっかの国のお姫さんみたいだねェ」
『ダダンさん、言い過ぎです』
「将来が楽しみだなァ」
「ティラ〜〜〜〜。メシの調達」
『あ、みんな!!』
「な、なんなんだ…その服」
『ダダンさんが作ってくれたの!!』
3人に見せると、ルフィは「可愛い!!!」と抱きついてきた
『やーーん、ありがとう〜〜〜〜!!!』
「馬子にも衣装だな」
『褒め言葉として受け取るね』
「いや、褒めてねェ」
『ひどい!!!』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年1月5日 23時