君と一緒に海へ3 (ページ38)

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ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ

「まさか、アレは…!!」

「世にも珍しい、対の悪魔の実!?」

「まさかあんな子どもが………!!!」

艦の上で悪魔の実の能力を放ち、誰も近づけさせないようにしている2人

『飛び降りれなくない高さ…!! ここからなら…………!!!』

艦がここを通る時、思い切り飛び移れたら…!!!

大丈夫、私もいくんだ

怖くてガタガタ震える体に鞭を打って、私は足に力を込める

…今!!

「ティラ!!!」

『(ﾋﾞｸｯ!!』

走り出そうとした時、後ろから声をかけられた

『サボくん…………………!!?』

今会っちゃいけない人が、目の前に現れた

艦はゆっくりと進んでいく中、戦っている2人が見える

「お前っ、何しようとして…!!」

『サボくん、来ちゃダ…………』

汗だくのサボくんがこちらに来ようとした時、大きな爆発が聞こえた

「子どもがいないぞ…!!!」

「まさか落ちたのか!!?」

遠くにいる艦から真っ黒な煙がもくもくと登っている

『そんな……………っ!!』

海に落ちたらひとたまりもないのに、どうしよう、どうしよう!!!

「おらァアアアア!!!」

『!!!』

ﾄﾞｶｧ…ﾝ!!!

『カイト!!!』

真っ黒な煙から、現れたカイトは艦を爆発させた

木っ端微塵になった艦は、残骸だけを残し跡形も無くなってしまった

『デュークル…カイト…』

どこを探してもいない

『そんな…』

今から船を出して2人を探せば、いるかもしれない!!

私が走り出そうとした時、さらに爆発が起きる

「な、なんだよさっきから爆発が…！」

『デュークル!!! カイト!!!』

真っ赤に染まった残骸は、炎をあげて燃え盛っていた…