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「明日、晴れるかな」
『晴れてくれないとつまんないもんね』
「だな!!」
ルフィと軒下に吊るしたてるてる坊主を見ながら、にひひひひっと笑う
「お前ら、昼飯の準備するよ」
『はァい!!!』
ダダンさんに呼ばれて、ルフィをおいてご飯の支度を始める
「ホント、ティラだけだよ…言うこと聞いてくれんの…」
『ハハハッ…』
ダダンさんがため息混じりの言葉を述べ、私は笑うだけ
「明日は今日の分もやらねェとな」
「だな」
「明日、晴れるといいな」
3人のそんな声を聞きながら、私は支度を進める
「ん？変わった味付けだねェ」
『あ、はい』
ダダンさんが食べたサラダには、ちょっと手の凝った味付けをした
さっぱりとしてしつこくない味付けで、それでいて食べていたくなるような優しい味
「美味しいね、相変わらず」
『えへへへ…!! この味付け、私が1番最初に覚えた味付けなんです
優しくてあったかくて…いっつもこればっかりにして…』
おにぎりにも合うから、みんな食べてたっけ
「あんたの料理が美味しいのも、そのせいかもねェ」
『だといいです』
「ほらお前ら、メシだよ!!!」
みんなで夕飯を食べ終え、お風呂にも入って、また4人で窓の外を見る
一向に止まない雨に、私とルフィは大きなため息を吐いた
「なかなか止まないな…」
「ここまで降られると、こっちも辛いけどな」
「てるてる坊主、頑張れよォ…」
「明日晴れてなかったら、あのてるてる坊主の首切らないとなァ」
「え、なんでだ!?」
『てるてる坊主の歌があって、最後に曇って雨が降ったら、首を切るぞっていうのがあるの』
「てるてる坊主、かわいそうだな…」
．
ー翌日ー
「ティラ!!」
『んー…？』
「晴れた、晴れたぞ!!」
朝から嬉しそうなルフィが叩き起こしてきて、手を引っ張って外に出るといつも以上に晴れていた
「てるてる坊主の首切らなくてよかったな!!」
『そうだね』
「んじゃ、朝飯食ってさっさと行くぞ」
「おう!!」
やっぱり、晴れてないと楽しくない
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年1月5日 23時
