君と一緒に海へ3 (ページ13)

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「ティラ」

「遅いぞ」

『ごめん!!』

外で待っていてくれた3人と一緒に、「タンポポ」と呼ばれる人の元へ行く

シスラくんが言っていた「タンポポ」と言う人はどんな人なのか

興味が湧く

「あ、シスラ～～～～!!」

「あァ、エース。遅かったじゃん」

「悪ィな。タンポポは？」

「あァ、女の子が来るって聞いた途端に隠れちゃってさ…。どっかに消えた」

「なるほど、おれたちに探させようと待ってたわけか」

「そゆこと…。頼むわ」

「おー」

訳がわからず、ルフィと目を見合わせていると「少しだけ待ってね」とシスラくんが言うので、待つことに

数分後、俵担ぎで何かを担いで帰ってきたエースくんと、なぜか呆れているサボくんが帰ってきた

『エースくん、何担いでるの？』

「あァ、タンポポ」

「タンポポ、ホラ」

「ムリムリムリムリムリムリ!!!!
女の子と話すとかマジで無理だから!!!! おれが女の子苦手なの、知ってんでしょ!?」

担がれたままバタバタとする「タンポポ」と言う人を、エースくんは乱雑に下ろした

「もっと優しくおろしてよ!!?」

「ホラ、ティラに挨拶しろ」

「なんで命令口調なわけ!!?」

エースくんとサボくんと同じ背丈の男の子が、ぎこちなくこちらに振り返ると、シスラくんの背中に隠れた

「男のくせに何隠れてんだよ」

「ムリムリムリムリムリムリ…。マジで無理だから…
おれ、女の子苦手なんだってば!!」

「んじゃ、ルフィは大丈夫だろ？」

「ルフィ？」

チラリとルフィを見たタンポポくんは、「はぁ!!?」と叫んだ

「どう見てもおれたちより歳下だよね!? いける、いけるすぎ!!!」

『…………』

「ごめんねェ。興奮すると、変な言葉になるの」

ルフィの両手を掴んで、あははははと笑いながらくるくる回っているタンポポくん

「タンポポ」

「ほら」

「わ、わかったよォ…」

ルフィを抱っこしたまま私を見るタンポポくんは、おずおずと私に自己紹介をしてくれた

「ローズド・ダディアン…10歳です…。シスラと一緒に住んでます」

『私は、ユナ・D…』

自己紹介しようとした途端に、シスラくんの背中に隠れた

その時、シスラくんからの容赦ない拳骨が振り下ろされていた