ヒーロー科と結界師3 (ページ48)

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相澤先生はしばらく何かを思い出すように浸っていると、花壇で何かを見つけると笑いながら口を動かした

「ふうん、やるじゃないか」

黒猫は静かに、成仏した

「成仏…した…？」

『あの猫…最後に先生に褒めてもらいたかったのかもね…』

「…結局、お前の出番なかったじゃないか」

『うん。私が関わらずに済んでよかったよ』

帰ろうかと言い、限くんと並んで歩いていると「は？」と声が聞こえた

『？』

「誰だ、あいつ」

『げ！』

「？」

「墨村ァ、誰だそいつ…」

『ば、爆豪くん……』

目を釣り上げ、切島くん、上鳴くん、瀬呂くんといる爆豪くん

おおっと、これはやばいことになった

『限くん、逃げるよ』

「なんでだ？」

『あの妖みたいな顔してる奴に、殺されたくない!!』

「人間だろ」

『人間だけども!!!』

「その隣の猫目野郎は誰だっつってんだよ!!!」

『ギャーーーーー!!?』

「…………」

ｶﾞｼｯ

「なっ!?」

『げ、限くん…』

爆豪くんの爆破が起こされた手首を掴み、ギリギリと捻りあげる限くん

「こいつ、頭領の妹だぞ」

「頭領だァ？頭沸いてんのか、てめぇ!!! 放せや!!!」

「…狩るか？」

『狩るな!!!』

爆豪くんの手首を掴む限くんの手を離させ、事情を説明する

『この子は志々尾限くん、良守の同級生だよ』

「なんで他校生が雄英に入れたんだ？しかも、中学生だろ？」

『ああ、それは兄貴のおかげだね』

「お前の兄貴、本当に何もんだよ」

『さぁな』

なんか誤解も解けたので、良かった良かった

まぁ、それとは別の話だけど

翌日には、相澤先生の肩に雀が乗っていたとかなんとか…

しかも、霊の雀だった

『いや、取り憑かれやすい体質か!!!』

「守香ちゃん!?」

「何叫んでんの？」

『出久くん、お茶子ちゃん。今世紀最大に相澤先生の謎が深まっている』

「何言ってるの？」

「守香ちゃん、なんかおかしいよ？頭ぶつけた？」

『ぶつけてないからね!?』