ヒーロー科と結界師3 (ページ38)

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「ちょっと待て!!」

『ん？』

「これ、どうしろって」

『別に…。晩ご飯に食べるもよし、朝でも昼でも…まだ食べてないなら今食べてもよしだし…
まぁ、父さんも食べてくれたら喜ぶよ』

一方的に話をし終え、手を振って別れる

限くん、なんか不機嫌だったけどなんでかな

「守香！」

『あれ、時音ちゃん』

「あんた、早いわね」

『ちょっと用事でね。良守も一緒なんだ』

「途中からね」

「てっめぇ、守香!!」

『時音ちゃん』

「？」

「無視なのか？無視なんだな!?」

『時音ちゃんのところにも、限くん来たんだよね？』

「うん」

『そう…』

おじいちゃんに言われたけど、裏会側が勝手に出張ってきた上に、今のところ情報を分ける気もないようだから
こっちも余計なこと向こうに教えない方がいいって言ってた

まあ、様子見をしておかないといけないな

限くん、協力的じゃなさそうだし

ﾋﾟｷｰｰｰﾝ

「お、来た！」

『結構大物だね』

急いで学校に向かい、妖が出た方向に向かう

「ちょっと待って！この臭い…」

「何!? またすごい邪気!!」

(いや、この感じは…)

邪気のした方向には…

「遅えよ」

妖を退治していた限くんがいた

「おい。お前…結界師の補佐役で来たんだよな？
だったら、俺らに無断で勝手なことしないでもらおうか」

「結界師…ね…。俺の知る限り…結界師ってのは最強の術者だな…。でも…お前らは、違う」

イラっときたよね、うん

こっちが下手に出てるって言うのに…

そっちがその態度なら、もういいよ

こっちだってそう言う態度とるからね!!

ー翌日ー

「で、脇腹は治ったのかよ」

『ああ、前にもらってた時音ちゃんの湿布貼ったら、なんとかね』

「そーかよ」

『あら何？心配してくれてたの？』

「あ、あったりまえだろ!! 家族なんだから…」

『…………』

いきなりの、デレだ

『え、今日大丈夫かしら。槍降ってこない？』

「今日は快晴だよ、お姉ちゃん」

『利守…』

「何、俺はお前にどう見られてんの!?」