ヒーロー科と結界師3 (ページ22)

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ぎくりと肩を揺らせば、斑尾たちは大笑いし出した

「アハハハハハ!!」

「バカだねェ、この子たちは!!」

2人「な!?」

「時守様だって無理だったのに、あんたらが？」

「あんたらが!?」

2人「や、やってみなきゃわかんねーだろ!!」

「そうね、頭のいい奴ならやる前に大概わかるもんだけどね」

いまだに笑っている斑尾たちにバカにされまくる

「フン…なんとでも言えよ」

『とにかく私たちはやる』

「別に止めやしないよ」

「周りはとやかく言うだろうけどね、あんたらは少し無茶してるくらいでちょうどいいのさ」

「…斑尾、金狼、時音(あいつ)には言うなよ」

2匹「ハイハイ」

ﾋﾟｷｰﾝ

侵入してきたな…

『いた？斑尾、金狼』

「妙だね」

「何が」

「違う方向から同じ妖の臭いがする」

「そりゃ一体どういう…」

と、遠くの方に妖がフワフワと飛んでいた

「良守、守香。他にもいるからね、さっさと仕留めな！」

「わかってる！」

『待ちなさい…』

指を立て、結界を張る

『結!!』

ﾋﾞｼｯ

ﾋｮｲ

ﾌﾜ

「うわあヘタクソ。あんな大きな結界で擦りもしないよ」

『くっ…』

「距離が近けりゃどうにかなるんだよ!!」

『あ、ちょっと!!』

結界を使って飛び上がっていく良守は、妖の前まで飛び出した

すると、妖はふわりと羽に変わる

『囲まれた！良守、攻撃してくる!!』

「くっ！」

シュタッと結界の中にこもった良守だが、羽はそのまま逃げていってしまう

「逃げた!?」

『待ちやがれーー!!』

追いかけても追いかけても、羽が逃げていくばかりで退治ができない

『あーもう、面倒臭いー!! 少しずつでも捕まえてやる!!』

バラバラの羽を大きめの結界で囲うと、そのまま滅する

すると、バラバラになっていた羽がさっき見た妖の姿へと変わっていった

「餓鬼が!! おい、まだか！まだなのか!? もういいだろう!?」

何言ってるんだ？